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総務省、au one netやEZwebでの度重なる事故でKDDIを指導
総務省は8月28日、KDDIの「au one net」や「EZweb」で、2008年2月から4件の事故が起きたことから、再発防止策の検討などを指示した。
総務省は8月28日、KDDIが提供するインターネット接続サービス「au one net」や携帯電話サービスauのインターネット接続サービス「EZweb」で、2008年2月からたびたび大きな事故が起きていることを受け、KDDIに対して再発防止策の検討などを実施するよう指導した。
総務省は、「一連の事故が通信の秘密の保護に対する安全管理措置や、システムの信頼性向上対策など、設備管理のために必要かつ適切な措置が十分になされていなかったことにより発生した」と見ており、「このような度重なる事故の発生は、利用者の利益を阻害するものであり、適切な改善が求められる」としている。
KDDIのau one netでは、2008年2月29日に設定ミスによってWebメールで他人のメールが閲覧可能になる事故が発生(3件に影響)。その後7月2日には、新メールフィルタの構築時に特定の文字を正確に変換できず、設定条件に合致しない着信拒否や転送を行う事故も発生した(540 IDに影響)。8月2日には、パケット通信設備の不具合によってau携帯電話のEZweb、電子メール、Cメールが利用できなくなる事故が起きた(約200万人に影響)ほか、8月24日にもサーバの不具合によってEZwebの閲覧が不可能になる事故が生じた(約4万人に影響)。
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