第6回 「速度超過アラート」アプリで安全運転:クルマで使う「iPhone 3G」(3/3 ページ)
iPhone 3Gと多彩なiPhoneアプリは「クルマに乗ってどこか行こう」という気分にもさせてくれる。今回はそんな「ちょっと遊んでみよう」という気持ちにさせてくれそうなiPhoneアプリをいくつか試してみる。
「あれ、クルマどこ停めたっけ?」
夏期休暇中、以前少し話題になった郊外の某巨大アウトレットパークに出かけた。そこで困ったのは「あれ、クルマをどこに停めたっけ」ということ。店内も広いが、基本的にみんなクルマで来るようなところなので、駐車場もとにかく広大なのだ。
そこで見つけたのが「Take Me To My Car」(無料)。GPS測位した駐車場所をマークしておくと、現在地から駐車した場所までのルートを地図で示してくれるというものだ。
これは使えそうだと思ったが、残念ながらこのアプリは(現時点は)日本では使えなかった。将来、iPhone 3GのGoogleマップアプリで経路検索ができるようになると同様に有効になるかもしれない。
無料のGPSロガーアプリ、これもなかなか優れている
以前試した「iTrail」以外に、無料アプリでGPSログをとれる優れたアプリもある。それが「GPS Tracker」(無料)だ。
InstaMapperのサービスサイト(リンク参照)でID登録(無料)し、発行される固有の“Device Key”をiPhoneアプリのGPS Trackerに入力することでサイトと連携する仕組み。GPSログはPCのブラウザでInstaMapperサイトにアクセスしてチェックできる(iPhone 3GのSafariでも地図は一応表示可能だが、走行軌跡がどうもうまく表示されない)。
GPSログは自動取得され、自動的にInstaMapperサイトへ逐次アップロードされる。アプリ起動中は取得、アプリを終了したら取得も終了という分かりやすい仕様で、アップロードする間隔やバッファサイズ、GPS精度、速度表示スタイル(キロ/時、マイル/時、ノット)を設定できる。
GPSログはGoogle Earthで読み込めるKMLデータかCSVデータとしてエクスポートできる。位置情報の取得と通信を頻繁に行うのでバッテリー消費量はやや多そうだが、クルマであれば電源も確保しやすい。無料アプリながら、かなりよくできたアプリだと思う。
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