レビュー
写真で解説する「AX530S」(1/2 ページ)
“W-OAM typeG/8x対応の高速通信”、さらに“スロットからはみ出ない”──。セイコーインスツル製の「AX530S」はウィルコムのデータ通信端末ユーザーにとって、そして他社データ端末ユーザーにとっても「あ、意外にいいかも」と思えるいくつもの特徴や機能を備えて登場する。
セイコーインスツル製の「AX530S」。左がエクステンド部を引き出し、アンテナを立てた状態。右がエクステンド部を完全に収納した状態。エクステンド部を完全に収容してもそれを引き出すための“つまみ”が少しだけ残るが、実利用においてほぼ“出っ張らない”とみて差し支えない(逆に“つまみ”がないと、使用時に困る)。データ端末を常時利用するモバイルユーザーにとって、この“出っ張らない”タイプを待っていた人は少なくないと思われる
次世代PHSサービスの開始を2009年に控えるウィルコムだが、2008年冬モデルのデータ通信端末としてセイコーインスツル製の「AX530S」を投入する。
AX530Sは、最大8xパケットによる高速パケット通信と、基地局との無線通信の変調方式を変更することで通信速度を高速にする「W-OAM TypeG」に対応しており、バックボーンが光IP化されているエリアで最大800kbps、そうでないエリアで最大512kbpsで通信できる。
このほかデータ通信端末としては珍しく、いろいろな特徴も備える。本体はPCカード Type IIに準拠したPCカードタイプだが、エクステンド部と可動アンテナが収容式となっており、未使用時はPCカードスロットにほぼすっぽりと収まる“ジャストPCサイズ”を実現する。これなら、本体をノートPCに装着しっぱなしで常に持ち歩く場合もかなり安心できる。
なお、この手の“出っ張らない”タイプの製品としてはW-SIMタイプの「WS014IN」(2008年4月発売)、そして2004年8月に発表された「AH-H407P」があった。
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