そろそろ“枯れ”期も終了、携帯新機種発表ラッシュ始まる:携帯販売ランキング(10月20日〜10月26日)(2/3 ページ)
各キャリアが携帯冬商戦向けモデルを発表。これに応じて、もうすぐ“旧機種”になる現行機種の値下げ傾向がさらに加速した。「1円/0円」「緊急大幅値下げ」「週末だけ特価」といったPOPを掲げる店舗も多くみかけ、急浮上した機種もいくつかあった。
「Cyber-shotケータイ W61S」が躍進、前々回のランク圏外から一挙首位に
月末が近づいたau端末の販売ランキング、今月も大きく浮上する端末が登場した。
首位は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Cyber-shotケータイ W61S」(前回4位)が獲得。前々回のランク圏外、前回の4位を経て、今回はついに首位に上りつめた。
続いて2位に同じくソニー・エリクソン製の「W62S」(前回1位)、3位にシャープ製の「W62SH」(前回2位)、4位に東芝製の「W61T」(前回3位)、5位に京セラ製の「W64K」が入った。
Cyber-shotケータイ W61Sの躍進はかなり分かりやすい。10月の後半から多くの店舗で「新規シンプルコース一括で1円」のように極端に安価な価格で販売されていたからだ。これは、9月の後半に行われたW61Tの状況とほぼ同じ。もちろん商戦期の狭間の“枯れ”期であることと、旧機種の在庫整理策の一環であろうが、番号ポータビリティ制度の開始以来、初めて転出超過を記録した2008年7月末の契約数の打開策とみることもできる。
Cyber-shotケータイ W61Sは発売からまだ5カ月ほどしか経っていない。発売早々に分割払いで購入したユーザーはこの先1年半以上も分割代金を支払っていかなければならない。そう思うと少し切なくなるとともに、これが当たり前になると、携帯に最新機能やハイエンド機能を望まない一般のケータイユーザーは、ばかばかしくて発売直後の新機種を誰も買わなくなってしまう。
auは10月27日に2008年秋冬モデル計8機種を発表した。11月上旬から早速いくつかの機種が発売される。この秋冬モデルが停滞気味の販売ランキングにどのような新風を巻き起こしてくれるかに期待したい。
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