ノキア、日本向け端末の販売を終了――Vertu事業は継続
ノキアは11月27日、日本市場向け端末の開発と販売を打ち切ると発表した。高級携帯ブランドVertuの販売やグローバルR&D、ソーシング事業は継続する。
Nokiaは11月27日、日本市場向けNokia端末のローカライズと販売、マーケティング活動を打ち切ると発表した。端末のローカライズは日本の通信キャリアの仕様に合わせたソフトウェア開発だけでなく、日本語化も行わないとしており、日本語が使えるNokia端末は日本市場から姿を消すことになる。
同社はこれまで、日本のキャリア向けにローカライズした端末をNTTドコモやソフトバンクモバイルに提供しており、2008年冬モデルについてもソフトバンクモバイルが「Nokia N82」と「Nokia E71」、NTTドコモがNokia E71を投入すると発表している。ノキア・ジャパンは冬モデルとして発表された端末について「発売するかどうかを通信キャリアと検討中」としているが、ソフトバンクモバイルは、「11月28日発売のN82については、予定通り発売する」(ソフトバンクモバイル広報)という。
日本向け端末の販売打ち切りは、世界的な不況の影響で携帯電話の買い替え需要が冷え込んでいることと、「日本市場で思うような成果が得られなかった」(ノキア・ジャパン広報)ことが理由だ。Nokiaは、第3四半期の携帯電話市場シェアを下方修正するなど厳しい状況が続いており、「世界的に厳しい経済傾向が続く中、日本独自の製品展開のための投資を続けることができない」(Nokia上級副社長のティモ・イハムオティラ氏)ことから、打ち切りを決めたという。
なお、Nokiaのラグジュアリー携帯電話部門の「Vertu」については、日本語化や販売も含めて日本での事業を継続するとし、部品調達を行うソーシング事業や、グローバル端末の研究開発を手がけるグローバルR&D部門も活動を続ける。
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