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ISDB-Tmmの推進に本腰――ドコモら5社、「マルチメディア放送」設立

ドコモら5社が、ISDB-Tmm方式の推進を目的に設立した合同会社を株式会社化。アナログ放送跡地の周波数帯確保に本腰を入れる。

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 フジテレビジョン、伊藤忠商事、NTTドコモ、スカパーJSAT、ニッポン放送は12月4日、ISDB-Tmm方式を利用した携帯電話向けマルチメディア放送の研究・検討を行う合同会社を株式会社化し、「マルチメディア放送」に組織変更すると発表した。設立は2009年1月9日を予定しており、資本金は1億8000万円。出資比率は各社20%ずつの均等出資となる。

 5社は2006年12月、ISDB-Tmm方式による新たなマルチメディア放送サービスの研究やシステム関連の技術調査、サービスモデルの検討を行うことを目的とした合同会社「マルチメディア放送企画 LLC合同会社」を設立。地上アナログテレビの放送が終了した後の帯域に、同方式を使ったモバイル・マルチメディア放送が割り当てられるよう、その成果をアピールしてきた。

 今回、合同会社が活動期間としていた2年が経過したことから株式会社に移行し、当面は免許取得に向けた各種対応や方式の提案、具体的なサービスの企画を手がけるとしている。

 ISDB-Tmm方式は携帯端末向け次世代マルチメディア放送の規格の1つで、ワンセグとの互換性を保ちながら、蓄積型コンテンツ配信などの新サービスを展開できるのが特徴。同方式については11月7日、ソフトバンクモバイル陣営も支持を表明している。

 携帯端末向け次世代マルチメディア放送については、2011年にアナログテレビが終了することから、各社がその空き周波数帯を利用したサービス展開を目指している。

 放送方式の候補としては、ワンセグと互換性のあるISDB-Tmmと、米Qualcommが開発したMediaFLOの2方式が挙がっており、MediaFLOについてはKDDIを主要株主とするメディアフロージャパン企画が、同技術を使ったサービスの可能性について研究・検討を行っている。

 また、周波数の割り当てや事業者の数、技術方式については、総務省が懇談会を通じて検討を進めている。

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