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300万台超えも、前年同月比は3割超減少──JEITA 12月携帯出荷台数
電子情報技術産業協会(JEITA)が2月9日、2008年12月の携帯電話・PHS端末の国内出荷台数実績を発表した。携帯・PHSの合計出荷台数は318万台で前年同月比は64.2%。
電子情報技術産業協会(JEITA)が2月9日に発表した、2008年12月の携帯電話・PHS端末の国内出荷台数実績は、前年同月比64.2%の318万台だった。前年同月比では6カ月連続でマイナスとなったが、冬商戦向け端末の出荷があったことで11月に引き続き300万台を超えた。
携帯電話の出荷台数は前年同月比65.2%の310万6000台。2007年は月間の出荷台数が400万台を超える月が多かったが、2008年は10月に101万台にまで落ち込むなど、出荷台数の減少が顕著だ。2008年1月から12月までの累計出荷台数は4041万4000台。2007年1月から12月は累計4919万4000台が出荷されており、前年比では82%と、900万台近く減った。出荷台数の減少は4年ぶり。JEITAでは、「ワンセグ対応製品が相次いで出現し牽引した2007年の好調の反動や、10月以降の急激な景気後退の影響をうけているものと思われる」と分析している。
PHSの出荷台数は7万4000台。前年同月比で39.2%と大きく落ち込んでいる。ここ3年ほどは、11月から12月にかけて新製品が登場するなどの追い風があり、10万台を超える出荷が続いていたが、2008年は11月に10万台を回復したものの、12月は再び10万を割っている。
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