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人工衛星同士が衝突、一部地域でイリジウムが利用できない恐れ
イリジウム衛星にロシアの通信衛星が衝突し、双方が破壊された。国内でイリジウム衛星携帯電話を販売する日本デジコムは、一部の地域や時間帯でイリジウムの利用に制限がかかる恐れがあると発表した。
日本デジコムは2月12日、イリジウム衛星とロシアの通信衛星との衝突事故により、一部地域または時間帯において、イリジウム衛星携電話の利用に支障がでる恐れがあると発表した。
人工衛星同士の衝突が起きたのは、2月10日16時55分(世界標準時)。シベリア上空790キロメートルにて、イリジウム衛星(約560キログラム)と機能停止中のロシア通信衛星「Cosmos2251」(約900キログラム)が衝突し、双方が破壊された。衛星の破片が数百分かれて軌道上に散乱したが、アメリカ航空宇宙局(NASA)によると国際宇宙ステーション(ISS)に対する障害の恐れは現時点でほとんどないという。
イリジウムは全66機の衛星で構築されているが、1機分の機能が喪失したことにより、一部地域ないしは時間帯において通信が行いにくい事態が想定される。ただ、イリジウム衛星は低軌道を高速で周回していることから、特定の地域だけで障害が続くことはないという。また、今後30日以内にスペアの衛星を打ち上げて衛星の再配置を行なうため、ユーザーに対する影響は軽微にとどまるとしている。
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