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基地局倍増、フェムトセルを無償提供――ソフトバンクが電波改善宣言
ソフトバンクモバイルが、携帯電話のエリア改善計画を発表した。同社は2010年度中に基地局を倍増するほか、5月からフェムトセル(小型基地局)を一般ユーザーや店舗に無償提供する。
ソフトバンクモバイルは3月28日、携帯電話のエリア改善に関する施策を発表した。
同社は今回の発表で、2010年度中をめどに基地局を倍増することを宣言した。また、発表同日に開催されたソフトバンク創業30周年イベント「ソフトバンクオープンDAY」で孫正義社長は、電波の届かないエリアの情報をユーザーから受け付けるTwitterアカウントを設けることをアナウンスした。
さらに、自宅や店舗・企業向けにフェムトセル(小型基地局)を無償提供する計画も発表された。5月10日から受付を開始する。フェムトセルの設置にはブロードバンド回線が必要だが、回線のない家や店舗に対しては、フェムト専用ADSLを無償で提供する。
また、無線LANアクセスポイントの設置を検討している店舗や企業に、無線LANルーターを無償提供することも宣言された。こちらも5月10日から受付を開始し、ブロードバンド回線がない事業者に対しては専用のADSLを無償提供する。
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