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韓eB Cardの電子マネーサービス、ドコモのおサイフケータイで利用可能に
韓国のデパートやコンビニ、地下鉄など5万2000カ所で利用できる韓eB Cardの電子マネーサービスが、ドコモのおサイフケータイで利用可能になる。
韓国のデパートやコンビニ、地下鉄などで、おサイフケータイによる支払いが可能に――。NTTドコモと韓通信キャリアのKT、韓電子マネーサービス事業者のeB Cardの3社が、ドコモ端末をeB Cardの電子マネーサービス「Cashbee」に対応させるための検討を行うことで合意した。
Cashbeeは、2010年8月にロッテグループのeB Cardが開始したNFC対応のプリペイド型電子マネーサービス。韓国国内のロッテグループのデパートやコンビニエンスストア、地下鉄、バス、タクシーなど約5万2000カ所で利用でき、ユーザー数は500万人に達しているという。
今回の合意は、日本と韓国との間でシームレスにNFCサービスを相互利用できるようにする施策の第一歩となるもの。ドコモとKTは2005年に事業・技術協力委員会を設立し、2011年2月からサービスの実現に向けた検討や端末、ネットワーク、課金プラットフォームなどの仕様策定を行ってきた。
両社は日本、韓国のユーザーがそれぞれの国のNFCサービスを利用できる環境を2013年度に構築する計画で、サービスの第1弾として、ドコモのスマートフォンをCashbeeに対応させる。なお、従来のおサイフケータイ機能付きスマートフォンや、現行のNFC端末は非対応となり、利用にあたってはCashbeeに対応するために作り込んだスマートフォンが必要になるという。
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