Microsoft、「Lumia 530」を発表 85ユーロ(約1万円)で発売へ
MicrosoftがNokia Lumiaブランドの廉価端末「Lumia 530」を発表した。新興国市場向けAndroidフォーク端末の開発を終了し、Windows Phone端末の市場投入を加速する構えだ。
米Microsoftは7月23日(現地時間)、低価格のWindows Phone 8.1端末「Lumia 530」を発表した。8月にまず欧州で発売する。予想価格は85ユーロ(約1万円)から。Microsoftは「Lumiaシリーズで最も手ごろな」端末としている。
価格から分かるようにスペックはかなり抑え気味だ。ディスプレイは4インチ(854×480)、プロセッサはQualcomm Snapdragon 200、RAMは512Mバイト、ストレージは4Gバイト。インカメラはなく、LTEもサポートしない。Microsoftは同端末を「Lumiaシリーズの妥協のないサービスとアプリを手ごろな価格で体験してもらうための端末」と位置付けている。
Microsoft OfficeのWindows Phone 8.1版、OneDriveの15Gバイトの無料容量など、Microsoftのサービスを体験できるようになっている。ストレージは小さいが、microSDで128Gバイトまで拡張できる。また、新興国市場で人気のデュアルSIMモデルも用意されている。色はLumiaの特徴である鮮やかな緑、オレンジ、白、黒の4色。
機種名 | Lumia 530 |
---|---|
OS | Windows Phone 8.1 |
ディスプレイ | 4インチ FWVGA (854×480、246ppi) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 200(1.2GHzクアッドコア) |
RAM | 512Mバイト |
ストレージ | 4Gバイト |
外部メモリ | microSD(最大128Gバイト) |
メインカメラ | 500万画素 |
インカメラ | なし |
サイズ | 119.7×62.3×11.7ミリ |
重さ | 129グラム |
バッテリー容量 | 1430mAh(脱着可能) |
ネットワーク | WCDMA/GSM(LTE非対応) |
色 | 緑、オレンジ、白、黒 |
Microsoftは買収を完了したNokia端末部門が開発していたAndroidフォークのLumia「Lumia X」シリーズの終了を発表しており、今後は新興国市場向けにもWindows Phone端末を投入していく計画だ。
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