ソフトバンクが「Nexus 6P」を“独占”販売、Y!mobileとの2ブランド戦略でAndroidを展開:通信は実効速度を重視(1/4 ページ)
インフラは実効速度重視で整備。買い物、ポイント、健康、病院と、ライフスタイルを変える4分野の新サービスも開始する。
ソフトバンクは10月8日、都内で2015-2016冬春新商品・新サービス発表会を行った。当日は同社代表取締役社長 兼 CEOの宮内 謙氏が登壇し、新端末と新製品について説明した。
高速ネットワークをアピール
宮内社長は冒頭、さまざまなことができるスマートフォンの登場で、ライフスタイルが大きく変わったと語り、そのきっかけとなったのが2008年7月11日にソフトバンクが発売した「iPhone」だったと振り返った。最新のiPhone 6s/6s Plusについては、前日に発表されたBCNランキングのデータをもとに、量販店での初動(2015年9月25日から10月4日)でソフトバンクが42.4%でシェアナンバーワンを維持したことを紹介、好調をアピールした。
好調を支えているのが、「心血を注いで改善してきた」(宮内社長)ネットワークだ。9月現在でLTEの実人口カバー率が99%以上になっていることを地図で示し、「山間部でもつながるようになってきた」と胸を張った。また、ソフトバンクは「SoftBank 4G LTE」(FDD-LTE)と「SoftBank 4G」(AXGP/TDD-LTE互換)の2つのLTEネットワーク両方でキャリアアグリゲーション(CA)を行っており、高速化に注力していることもアピールした。
その一方で、ソフトバンクが重視するのは「ユーザーが使ったときの実効速度」だとし、実効速度向上に向けた取り組みを改めて紹介。ソフトバンクにアドバンテージがある取り組みとして取り上げたのが「ビッグデータの徹底活用」だ。アプリを使った際の通信ログにより、通信が混雑している場所や時間帯がリアルタイムにピンポイントで分かり、アンテナの調整やクラウドコンピューティングのさまざまなチューニングで基地局の最適化が行われているという。
また、たくさんの小さな基地局を設置してトラフィックを分散する「小セル設計」も高速通信の実現に重要だと指摘。CA対応基地局も増やしており、2014年10月時点で山手線内程度のエリアだったCA対応基地局が、1年で関東全域まで広がったことを明らかにした。
これらの取り組みにより、第三者機関の3つの速度調査で、受信時の平均速度がナンバーワンだったことを紹介。「一億総スマホの時代に不可欠なのは高速ネットワーク。TD-LTE、FDD-LTEの2つのネットワークで、実効速度ナンバーワンをこれからも維持していきたい」と意気込んだ。
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