スマホの便利さを“アナログ”で疑似体験――ソフトバンクがプロジェクト動画を公開:舞台は多良間島(1/2 ページ)
ソフトバンクが、スマートフォンの便利さを“アナログ”で疑似体験するプロジェクト動画を公開した。舞台は、スマートフォンの普及率が低いとされている沖縄県の多良間島だ。
ソフトバンクは5月25日、スマートフォンの便利さを伝えるプロジェクト動画「Personal Innovation Act “Analog Innovation”」をYouTube上で公開した。
このプロジェクトは、沖縄県の多良間島に住む清村光子さん(おばあ)と、息子で大阪府在住の斉さん一家が主人公。光子さんは、スマホをはじめとするデジタルデバイスになじみがなく、フィーチャーフォンを持っているものの、あまり利用していない状況。一方、斉さんは日々成長する子供の様子をおばあに伝えたいものの、先述のような状況もあり、その思いはかなわずにいた。
そこで、ソフトバンクが斉さんからの協力を得つつ、おばあが日常使っているアナログツールを改造。ネットを介したデジタルコミュニケーションを、アナログな方法で利用できるようにした。
動画公開の前日に当たる5月24日、同社はこのプロジェクトの説明会を開催。実際に使った6つの「Analog Innovationツール」のデモンストレーションを行った。
SNS新聞:SNSに投稿した内容を新聞風のデザインで「配達」
「SNS新聞」は、SNSに投稿した内容を新聞風のレイアウトに直してポストに「投函(とうかん)」してくれるサービスだ。対応するSNSサービスは「Facebook」「Twitter」「Instagram」の3種類。
送信側は、アプリでまとめる期間の範囲を指定する。その後、取得した投稿をもとにして、新聞風のレイアウトが自動的に生成される。内容を編集・確認後、送信すると相手先のポストに「新聞」が「投函(とうかん)」される。
ただし、「新聞」は実際に配達員が投函するわけではない。相手先のポストには両面印刷対応のプリンターが組み込まれており、その場で印刷して「投函」するようになっている。相手は新聞を取りに行くといういつもの動作でSNSに投稿された近況を知ることができるというわけだ。
リモート身長柱:孫の身長を遠隔地の柱の「刻む」
「リモート身長柱」は、身長データを日付や名前とともに家の柱に刻むサービスだ。
送信側は、専用アプリで身長を計測する。床、天井、計測した人の頭の順番に撮影すると、自動的に身長を計算してくれる仕組みだ。計測後、名前を入れてデータを送信する。
相手先でデータを受け取ると、カッターデバイスが動作し、家の柱に日付、名前と身長を刻みこむ。身長の履歴は、送信者のスマホアプリと相手先の柱に残る。片やデジタル、片やアナログながら、同じ記録を共有できるようになっている。
掛け軸メール:手書きのメッセージを感熱紙に印字
「掛け軸メール」は、手書きのメッセージを掛け軸の一部に仕込まれた感熱紙に印字するサービスだ。
送信側は、専用アプリでメッセージを書いて送信する。相手先にデータが到着すると、掛け軸の裏側に設置されたレーザー照射装置が作動し、感熱紙にメッセージが印刷される仕組みとなっている。印刷には、おおむね5分前後かかる。
感熱紙は印字する度に取り替える必要がある。取り外した印字済みの感熱紙は、保存方法にさえ気を付ければ長期間保存することも可能だ。
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