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「小5で携帯電話」「読み聞かせ、覚えてる?」 “育児の正解”を答え合わせする(2/2 ページ)

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父

 うん、なんとかっていう教育玩具を寝っ転がって読んだっけ。


娘

 『ねんねの前は、かまってチョ!』ってのを読み聞かせしてくれたよ。部屋を暗くして、天井をスクリーン代わりにしてプロジェクターで映すスライド式の絵本、覚えてる? 寝室の天井に白い布をわざわざ貼って、お話してくれたでしょ。


父

 覚えてたんだ?


娘

 覚えてるよ。ソフトをいろいろ入れ替えたり、ディズニーの物語をそれで見たりしたの、楽しかったよ。


父

 そうだった、読んだ読んだ。


娘

 パパって、日曜大工が得意でさ、本棚とかテレビを乗せる台とか、家族に隠れてコソコソいろんな家具を作ってくれるよね。


父

 ほ、ほかにやることがないだけだよ……(苦笑)。


自分の育児ポリシー、どうする?

 今回はここでちょっと(まだ独身の)娘さんにご自身が親になった姿を想像してもらい、「自分が受けた育児をふまえて子育てするのか」、あるいは「反面教師にして別のスタイルを考えているのか?」の育児ポリシーを伺ってみました。

 以下、娘さんへの一問一答です。

Q1:「習い事をやめたかったけど、説得されて続けていた過去」を振り返って、自分ならどうする?

 私も、子どもには「ただ嫌だから。つらいから」という理由で習い事を辞めさせたくはないと思っている。でも、習い事を通わせる労力とかを考えると、「本人が嫌って言ってるし、自分も送り迎えとかつらいし、辞めさせちゃおうかな……」なんて流されそう。その点、「将来、役に立つから……」と根気強く通わせたママは今思うとすごいと思う。

 「将来、役に立つから」って、小学生のころは全然意味が分からなかったけど、今だから分かる。あの時、私の言う通りに辞めさせてくれなくてよかった。

Q2:携帯電話について、あるいは読み聞かせについてどう感じていた? 自分は我が子にどう接する?

 読み聞かせはたくさんしてあげたい。なぜか小さいころの思い出を振り返ってみると、読み聞かせしてもらったシーンがよみがえる。絵本の表紙とか、弟と一緒に寝転がって読み聞かせしてもらいながら昼寝したこととか。そして、それがすごく楽しみだったことも覚えてる。内容そのものは覚えていないけど、「ちゃんと育ててもらったんだな」と今になって実感する。だからそんな風に、私も子供に読み聞かせしてあげたい。

 私は携帯・スマホを上手に使って子育てがしたい。携帯はどんどん進化して便利になっていっている。私の知り合いの子どもが、幼いころからYouTubeばかり見ていたらしい。とくに都市伝説が大好きでそればっかり見ていたら、怖いくらい「なんでそんな変なこと知ってるの?」っていう知識モンスターな小学生に育っていた(笑)。それはさすがに極端だけど、スマホは使いようによっては、めちゃくちゃ良い教育できそうだなって思うから活用したい。

 早すぎず遅すぎず、常識が身について、子どもの同級生たちが携帯を持ち出したら持たせてあげたい。これからはネットを使いこなしているのは当たり前で、情報を発信したり、何か作ったり。何かを極めた子になってほしい。「デジタルネイティブ」らしく育ってほしい。

Q3:自分が親からされて、我が子にもしたいこと(&したくないこと)。

 幼いころから何不自由なく、いい環境を与えてもらった。例えば公文やヤマハとか、送り迎えもしてもらったし、教材の丸付けもしてもらってた。当時は当たり前だと思ってたけど、いざ自分も両親の年齢に近づくと「めちゃくちゃ労力かけてもらってたな」という思いがある。共働きなのに。感謝しかないけど、自分はそこまで子どもに尽くせるか不安。

 でも実はそのことでの弊害もあって、私は料理や家事を一切やらずに育ち、何にもできない大人になってしまったので、少し手を抜いてもらってもよかったかもしれない(笑)。そのさじ加減、難しそう。

 公文は当時は嫌で辞めたかったけど、本当に続けてよかったと思っている。でもヤマハのエレクトーンレッスンは本当に嫌だった。五線譜を見ると今でもなんか嫌な気持ちになる。

 近隣でも有名な超スパルタな先生で、鬼のように怒るし本当に嫌いだったのを覚えている。言うこと聞きたくなくて練習しないから、さらに怒られるんだけど(笑)。月謝が高くて、もったいなかったな……。もっと強く「辞める!」って押し切ればよかったと思う。

 大舞台でのコンテストで、何人かで演奏しなきゃいけない機会があって、楽譜のどこを演奏しているのかさえも分からないくらい練習していないのに出たことがあった。自分のエレクトーンの音量ゼロにしてひいているふりしてたことがある(笑)。自分に変な度胸があるのは、そんなヤマハの経験があるからかもしれない(笑)。

今回の答え合わせ

Q:子育てを終えて、自分の育児ポリシーに点数をつけるなら何点?

父

 点数なんてつけられない。娘も息子もそれぞれ自分のやりたい事を見つけて自立できる大人に成長してくれたので、取りあえず合格点には達していると思う。

Q:成人して、両親の育て方に点数をつけるとしたら何点?


娘

 95点。幼いころから何不自由ない環境を与えてくれた。一方で、自分のことだけ考えていればいい状況を許されてしまったので、今になってたまに困ることも……なので5点引きました(笑)。


育児の答え合わせ

中山順司(なかやま じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。freee株式会社勤務&起業ハッカー編集長。ブログ「サイクルガジェット」運営。“徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。


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