iPhone 8/8 Plus/Xに早速触った! ガラスボディーや新しい操作性をチェック(1/2 ページ)
ついに発表された新iPhone。Apple本社のスペシャルイベント後に実機を触れる機会を得たので、ファーストインプレッションをお届けしたい。
Appleは、9月12日(現地時間)に、「iPhone X」「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」の3機種を発表した。iPhone Xはディスプレイに有機ELを採用。前面のデザインが従来のiPhoneとは大きく異なり、ホームボタンも取り除かれ、上下左右いっぱいにディスプレイが広がる。
これに対し、iPhone 8、iPhone 8 Plusは従来のiPhoneを踏襲しつつ、背面にガラスを採用。いずれもチップセットに「A11 Bionic」を採用しており、パフォーマンスが向上しているほか、ワイヤレス充電にも対応した。ここでは、現地のハンズオンで触れた実機を、写真とともに紹介していこう。
ディスプレイの比重が増し、より未来的になったiPhone X
10周年を迎えたiPhoneが、「これからの新たな10年を反映する新たな製品」(ティム・クックCEO)として開発したのが、iPhone Xだ。一目見れば分かるように、前面にはiPhoneがこれまで代々継承し続けてきたホームボタンがなく、上下左右いっぱいにディスプレイが広がっている。画面上部にはセンサーやインカメラが配置されるスペースがあり、ディスプレイは凹形状。上部右にセルラーやWi-Fiの電波マークやバッテリー残量が、左に時計が表示される。
ディスプレイサイズは5.8型で、4.7型のiPhone 8よりも1型以上大きいが、手にしっかりとフィットしており、片手でも操作できた。iPhone Xのディスプレイは縦に長く、インチ数での表記よりもコンパクトだからだ。大きさの印象としては、ちょうどiPhone 8とiPhone 8 Plusの中間程度だと感じた。ディスプレイの比率が従来の16:9から2:1に近くなっているため、縦長になっているというわけだ。
背面の素材はガラスで、これはiPhone 8、iPhone 8 Plusと共通。周囲はアルミのフレームで囲まれている。シルバーは背面がホワイトに近く、スペースグレイは、側面が黒く、背面はやや白味がかった黒といった色合いだ。背面には、2つのカメラが搭載されている。広角レンズがF1.8、望遠レンズがF2.4で、iPhone 7 Plusや8 Plusと同様、疑似的に光学2倍ズームをして被写体に寄ることができる。また、どちらのカメラも画素数は12メガピクセルで、光学式手ブレ補正も両方に搭載される。
ハンズオン会場で簡単な撮影しかできていないため、画質の評価は難しいが、カラーフィルターが変わったことで、より色が鮮やかになっている印象は受けた。また、被写体と背景を見分け、背景だけをボカすポートレートモードも利用できる。被写体の顔を立体的に捉えているため、後から照明効果を変えることも可能だ。
ホームボタンがなくなった結果、操作は左右のボタンと画面へのタッチだけで行うようになった。アプリ起動中に画面下を上方向にフリックするとホーム画面に戻る仕組みで、途中で指を止めると、タスク一覧の画面が表示される。画面下を左右にフリックすることで、アプリを切り替えることもできる。
従来のiPhoneとは異なる操作体系だが、ホームボタンを押すという動作が上方向のフリックに置き換わっただけともいえる。ハンズオンで実機に触れた限りでは、特に戸惑うことはなかった。むしろ、画面からいったん指を離してホームボタンに置き換えなくもいいぶん、慣れればスピーディに操作できそうだと感じた。
このホームボタン代わりの操作が加わったために、コントロールセンターの呼び出し方も変わっている。ディスプレイの右上から下方向にフリックするとコントロールセンターが表示される格好で、インカメラなどのセンサーを挟んで反対側を下にフリックすると、従来通りに通知などが表示される仕組みだ。
同時にTouch IDもなくなり、新たに顔認証の「Face ID」が採用された。Face IDは単にインカメラで顔を読み取っているだけでなく、赤外線なども併用されており、顔を3万のドットに分解。あらかじめ登録された顔とマッチングしているかどうかを判断して、ロックを解除するという。
こう聞くと非常に複雑な分析を行っているようにも思るが、ロックの解除は一瞬。ロック画面をフリックすると、すぐに顔が認識され、ホーム画面が現れた。Touch IDのように、机などに置いたままのiPhoneに指を当てるだけでロックを解除するといったことはできなくなるが、本体を手に持った際のロック解除は、従来よりもスムーズになりそうだ。
ちなみに、Face IDのための機能はセルフィーにも生かされており、顔を立体的に捉えられるため、ポートレートモードで背景をボカすことができる。ハンズオン会場でセルフィーをしてみた限りでは、かなり正確に人物を認識できていた。アウトカメラと同様、ここに照明効果を加えることもできる。
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