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「HEIF」「HEVC」っておいしいの? iOS 11で変わった画像・動画形式を知る荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/4 ページ)

iPhone 7/7 Plus以降の機種において、iOS 11から撮影した写真・動画の標準ファイル形式が変わった。一体、従来とは何が違うのだろうか……?

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 ちまたで、「iOS 11から写真と動画の形式が変わった!」と話題になったけれど、いきなりそんな事を言われても良く分からないよね。

 今回は、その辺の話をしてみようと思う。

一部のiPhoneに加わった「高効率」と「互換性優先」の設定

 iOS 11から、一部機種のカメラアプリの設定に「フォーマット」という項目が加わった。

 このOSにバージョンアップした「iPhone 7 Plus」のカメラの設定画面には「フォーマット」がある。一方、同様にバージョンアップした「iPhone 6s」には、その項目がない。

 つまり、「フォーマット」が加わったのはiPhone 7/7 Plus以降のモデルのみということになる。

iPhone 7 Plusのカメラ設定画面iPhone 6sのカメラ設定画面 iPhone 7 Plusのカメラ設定画面(左)には「フォーマット」の項目があるが、iPhone 6sのカメラ設定画面(右)にはない

 その「フォーマット」の中を見ると、「高効率」と「互換性優先」の2つが選べるようになっている。

 互換性優先を選ぶと、静止画はJPEG形式、動画はH.264形式で保存される。つまり従来通りである。

 それに対し、高効率を選ぶと静止画は「HEIF形式」、動画は「HEVC形式」で保存されるのである。

「HEIF」と「HEVC」はどう読むの?

 そもそも、「HEIF」と「HEVC」はどう読むのか。まずはそこから確認する。

 「HEIF」はそのままアルファベットを「エイチイーアイエフ」と読ものも良いけれど、ちょっと面倒なので普通は「ヒーフ」と読むことが多い。「ヒーフ」です。Appleのプレゼンテーションでも「ヒーフ」と言ってるから間違いない。

 HEIFは「High Efficiency Image File Format」の略。日本語にすれば「高効率画像フォーマット」という感じだ。

 「HEVC」は……どうもうまく読めないようで、Appleのプレゼンテーションでは「エイチイーブイシー」と普通にアルファベットを並べて読んでいた。それだとスマートじゃないから、いっそ「ヘブシっ」と読むのは……「お前はもう死んでいる」って言われそうでダメですね、はい。

 HEVCは「High Efficiency Video Codec」の略。日本語にすれば「高効率ビデオコーデック」という意味になる。

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