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「真似をされたら超える」「安さだけでは寿命が来る」「PHS停波は未定」――「Y!mobile発表会」一問一答(3/4 ページ)

2017年冬・2018年春商戦に向けた取り組みを発表したY!mobile。その発表会における報道関係者とY!mobile事業の責任者とのやりとりをまとめた。

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囲み取材

囲み取材に応じる寺尾氏
囲み取材に応じる寺尾氏

―― 先日発売した「iPhone 6s」の売れ行きはどうか。

寺尾氏 好調だ。意外と「iPhone 6」から6s、あるいは(他キャリアの)6sから6sというお客様も意外といらっしゃる。

 全体的に見ると、「iPhone SE」と6sが一緒に(売り上げ的には)伸びたが、現在は「iPhone系」「Android系」「SIM単体」がバランスを崩さずにいる状態だ。

―― 以前は売り上げの比率をグラフ化していたと思う。その頃から構成比は変わっているのか。

寺尾氏 あまり変わっていない。ただ、SIM単体で購入してSIMロックフリー端末と組み合わせて使う人が増えている感じはする。主力はAndroid Oneで、続いてiPhone、SIM単体というところだ。

―― Pocket WiFiを解約してスマホに移行するという動きはあるのか。

寺尾氏 そこは直接見えていない。

 以前は、大手キャリアの5〜7GBプランを「補完」するためにPocket WiFiを持つユーザーさんが多かったが、SoftBankの「ウルトラギガモンスター」のような超大容量プランが出てきたことでニーズは減っているのかな、とは思う。

―― Y!mobileの中でユーザー比率が変化しているということか。

寺尾氏 Pocket WiFi(モバイルルーター)市場全体がシュリンクしていると感じる。

―― SIM単体の契約が増えているという話だが、数値かそれを想像できる何かを示せないか。

寺尾氏 (全体の)2〜3割に向かっているという感じで、結構良い割合になってきていると思う。

 (SIM単体の契約では)さまざまな売り方をしているが、(別のSIMカードと)差し替えて使う需要やSIMロックフリー端末と一緒に使う需要が高まっていることは感じる。

―― ソフトバンク全体の契約数は見えるが、Y!mobileブランド単体の契約数が見えない。どんな感じなのか。

寺尾氏 1月にも「快調です」と話したが、対前年比でも(新規の)獲得数は堅調に伸びている。

―― (Y!mobileにとって)手ごわい相手はどこか。

寺尾氏 先ほどの質疑応答でも「まねされているが」という旨の質問を受けたが、誰が手ごわいかというよりも、(Y!mobile自身が)とどまることが一番怖い。

 「今日」がいい状態でも、「明日」には落ちていくもの。誰が敵ということではなく、今日やっていることに満足することなく、常にひとひねり、ふたひねりしていくことが大事なのだと思う。

 確かに楽天さんやUQさんはライバルではあるが、あくまでもそれは市場の中での話。(市場の)もう1つ先の所に進んでいかないと、あっという間に沈んでしまう。ある意味でもがいている状況だ。

―― PHSについては今後どうなるのか。先日(PHSからの乗り換えを想定した)新端末も発売したが、移行は順調に進んでいるのか。

寺尾氏 既にお知らせしている通り、2018年3月31日をもってPHSの新規契約を終了する。現在、Y!mobile(の4Gケータイ・スマホ)あるいはSoftBankへのアップグレードをお客様にご案内しているところだ。

 元々(PHSは)2台持ちをしている人も多く、みんながみんな移行している訳でもないが、かなりの割合で移行は進んでいる。

―― (PHSからの移行は)順調という認識か。

寺尾氏 減っていくことを「順調」というのは好きではないが、予定からすると順調に進んではいる。

 できるだけ丁寧に(移行の)案内はしていかないといけないと思っている。PHSを立ちあげてきた人間として、お客様にご迷惑を掛けずに移行できるサポートをしていきたい。

―― 社内的に(PHSの)停波のスケジュールは立っているのか。

寺尾氏 「いつ頃」という期限はまだ切っていない。

 (PHSという)レガシーなシステムからどう移行していただくかということは、非常に難しいテーマでもある。(ユーザーから)非常に評価していただけたシステムでもあるので、できるだけ丁寧にやりたいと思っている。

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