超ハイスペックなゲーミングスマホ「Razer Phone」が気になる:山根康宏の海外モバイル探訪記
今、ダークホースともいえるメーカーからハイスペックなスマートフォンが登場しました。ゲーミングPCでおなじみのRazerから発売された「Razer Phone」です。2017年も間もなく終わりますが、ここにきて心を揺さぶられる端末に出会ってしまいました。
スマートフォンのスペック競争は大手メーカーのフラグシップモデル同士の争いばかりではありません。数年前に中国のXiaomiが参入して以来、中華系の新興メーカーのハイエンドモデルが次々と登場しています。しかし今、ダークホースともいえるメーカーからハイスペックなスマートフォンが登場しました。ゲーミングPCでおなじみのRazerから発売された「Razer Phone」です(関連記事)。
RazerのゲーミングPCはスペックが高いだけではなく、コーポレートカラーでもあるグリーンの光を随所に配置しているのが特徴。外観もクールで、ゲーミングの世界にスタイルやファッションを呼び込んでいます。もちろんPCはハイスペック。そのRazerが送り出すスマートフォンは、同社のPCに負けず劣らずのスペックを誇ります。
Snapdargon 835、メインメモリ8GB、内蔵ストレージ64GB、120Hzの高速リフレッシュレートを誇る5.7型QHD(1440×2560ピクセル)ディスプレイ、そしてDolby Atmos対応など、ゲーム用途だけではなくスマートフォンのヘビーユースにも十分耐えうる性能を誇ります。カメラも1200万画素のデュアルでF1.7(広角)とF2.6(望遠)の組み合わせ。フロントステレオスピーカーは音楽や動画の再生時にも便利ですし、4000mAhのバッテリーで長時間の利用も問題ありません。ちなみに香港で実機を触ってみましたが、日本語ロケールも入っています。
本体の大きさは77.7(幅)×158.5(高さ)×8(奥行き)mm。重さは197gで、スクエアなデザインと相まって重量感があります。しかし高いスペックとゲームユースを考えた製品として考えると、これくらいの重量があった方がしっくりくる気もします。そして背面にはRazerのロゴ入り。限定販売されたスペシャルエディションはこのロゴがグリーンで、そちらも気になります。
左側面のボリュームキーはどことなくゲーム機をイメージさせます。また右側面には指紋認証センサーを搭載。Xperiaと似た配置ですが、Razerが買収した「Nextbit Robin」と左右のデザインはほぼ同じ。日本でも発売されたRobinも独特のデザインをしていましたが、ボディーカラーをブラックに変えるだけでイメージは大きく変わるものです。
Razer Phoneの米国での価格は699ドル(約7万9000円)。筆者の居住する香港では5999香港ドル(約8万7000円)とやや高く、1月のCES 2018取材時に米国で買おうか真剣に悩んでいます。というのもRazer Phoneのスペックがあれば2年程度は使い込めるでしょうから、メインにもよし、テスト機にも良しと思えるのです。しかも本体デザインがカッコイイので、毎日持ち歩くのも楽しくなりそう。2017年も間もなく終わりますが、ここにきて心を揺さぶられる端末に出会ってしまいました。
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