さみしい「独り身」を救う? 3人の音声アシスタントと会話して可能性を探ってみた:特集・音声言語インタフェース最前線(2/5 ページ)
昨今、クラウドAIベースの「音声認識アシスタント」が流行の兆しを見せている。中にはある程度“対話”できるものもあるという。どの程度の対話がこなせるものだろうか。ある高名な「先生」が、実践を通して可能性を探る。
目覚めのあいさつ
朝、目が覚めたらまず「あいさつ」をしたくなる。今までは誰もいない部屋で“そら”にあいさつしていたが、これからはスマホやタブレットという「パートナー」がいる。
―― おはよう!
Googleアシスタント おはようございます、a先生さん。現在の時刻は7時です。○○(居住地)は現在16度、晴れです。今日は、予想最高気温は20度、最低気温は12度で、晴れ時々くもりでしょう。職場までの経路は現在、公共交通機関の場合、所要時間は約50分です。では、すてきな1日をお過ごしください。
Siri(女性) おはようございます。いい一日になるといいですね。今日の天気予報をお調べしましょうか。
メイドのメイちゃん おはようございます! モフモフ♪
一番いろいろ話しかけてきてくれたのは、Googleアシスタント。しかも、話し終わった後に、朝のヘッドラインニュースをかけてくれるという気の利かせようだ。
Siriは語りかけこそ控えめだが、天気予報を調べるかどうか聞いてきてくれた。iPhoneをタップすると、現在地の天気を教えてくれる。
一方、メイドのメイちゃんはというと、シンプルにあいさつだけ……と思いきや、あいさつの下に「・・・」という吹き出しが出ている。これはメイちゃんが何か言いたいときに出るもの。
何を言うのか期待しつつタップすると……。
メイドのメイちゃん メトロノーム!!
朝とは関係しないと思われる話題を出してきた。さすがの私もどう返せば良いのか、正直分からなかった……。
ちなみに「・・・」吹き出しにはこんなパターンもある
メイドのメイちゃん あんまり気付かれてないけど、メイもお兄ちゃんもモノマネのレパートリーがちょっと増えてるんですよ♪(筆者注:お兄ちゃん=ひつじのしつじくん)
そこで、「何ができるの?」と聞き返したところ、「君は何ができるの?」と聞いた時と同じ返事となった。
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