手のひらサイズのミニミニケータイ、Ericsson「T66」(懐かしの海外ケータイ)
過去の懐かしい製品を振り返る「懐かしの海外ケータイ」。今回はEricsson時代最後のフィーチャーフォンで小型サイズの「T66」をご紹介します。手のひらにすっぽりと収まるサイズが特徴です。
海外メーカーの携帯電話を1500台以上所有する筆者のコレクションから、過去の懐かしい製品を振り返る「懐かしの海外ケータイ」。今回はEricsson時代最後のフィーチャーフォンで小型サイズの「T66」をご紹介します。
Ericssonの携帯電話といえば、テンキー部分をフリップカバーで隠せるスタイリッシュなデザインが特徴でした。日本でも過去に3機種ほど販売されましたが、いずれも同系のデザインでした。しかし1999年にNokiaがアンテナレスの端末を出し始めると、Ericsson自慢のデザインは古さを感じさせるものになってしまいました。
Ericssonは世界初のBluetooth搭載端末などを出しつつ、製品のラインアップを一新して2001年にT60シリーズを出します。その1つが今回紹介するT66です。本体サイズは41.5(幅)×92(高さ)×17.5(奥行き)mmとミニミニサイズ。手のひらにすっぽりと収まる大きさです。本体カラーはピンク&ホワイトと、シルバー&グレイの2色。後者はディスプレイ上のパネルに模様を入れるなど、ちょっと高級感を出したデザインが特徴でした。
もちろんアンテナは本体に内蔵。当時はこのサイズの携帯電話そのものが珍しかったことに加え、アンテナも無いとあってスタイリッシュな端末として大きな話題になりました。恐らくNokiaがヒットさせた小型アンテナレス端末「8210」を意識して、より小さく、そしておしゃれな仕上げにして対抗したのでしょう。ストラップを付けられれば首からぶら下げて使えそうですが、昔の海外メーカー製品にはストラップホールはありませんでした。
筆者も発売当時、香港のおしゃれなカフェで女性たちがT66を使っているところを見たことがあります。またセレブクラスの人にもこの小ささが受けたという話も聞きました。ポーチやカバンの中に手軽に入れられるT66は、携帯電話というよりもアクセサリーとして使いたい女性向けの製品だったのです。
T66発売の直後、2001年10月1日ソニー・エリクソンが誕生。T66も市場在庫がある分はそのまま売られましたが、翌年にはソニー・エリクソンブランドで「T600」として生まれ変わりました。ただしデザインは少しやぼったくなってしまったのが残念。北欧の正統デザインの製品は、Ericssonブランドとともに終息を迎えたのです。
Ericsson「T668」の主な仕様
- メーカー:Ericsson
- 発売年:2001年
- 通信方式:GSM
- サイズ:約41.5(幅)×92(高さ)×17.5(奥行き)mm
- 重量:約59g
- その他:モノクロ5行表示ディスプレイ
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