フロントデュアルカメラの「Galaxy A8(2018)」がアジア女子に人気らしい:山根康宏の海外モバイル探訪記
日本でも発売された「Galaxy S9」と「S9+」はサムスン電子のフラグシップモデルです。ところがこの2機種よりも一部の機能がより高性能なモデルが存在します。それが「Galaxy A8(2018)」と「Galaxy A8+(2018)」です。
日本でも発売された「Galaxy S9」と「S9+」はサムスン電子のフラグシップモデルです。ところがこの2機種よりも一部の機能がより高性能なモデルが存在します。それが「Galaxy A8(2018)」と「Galaxy A8+(2018)」です。これら2機種はミッドハイレンジモデルとして世界各国で販売されています。韓国でも女性に人気ということで実機を見てきました。
Galaxyシリーズは、フラグシップのGalaxy S、Galaxy Noteの2シリーズを筆頭に、高品質な仕上げのGalaxy Aシリーズ、価格を抑えたGalaxy Jシリーズ、インカメラ強化モデルもあるGalaxy Cシリーズなどのラインアップをそろえています。その中でも2018年に発売されたGalaxy A8/A8+(2018)は、Galaxy Sシリーズ以外で初の18.5:9のワイドディスプレイを採用したモデルです。
ディスプレイサイズはA8が5.6型、A8+が6型。ワイドディスプレイにより横幅はA8が70.6mm、A8+が75.7mmとスリム。韓国ではこのうちA8が販売されています。Galaxy S9が販売されてはいますが、より低価格なスマートフォンとして根強い人気を誇ります。またGalaxy S9にはない特徴を持っているのです。
Galaxy A8(2018)がGalaxy S9に勝る機能、それはインカメラ。Galaxy A8(2018)はGalaxyシリーズで初のフロントデュアルカメラを採用しているのです。カメラは1600万画素と800万画素で、この2つのカメラを使って強力なボケのあるセルフィーを撮影できます。
Galaxy A8(2018)をデモモードにすると、セルフィーを撮影したときにしっかり背景がぼけている様子も再現されています。スーパースローモーション動画の撮影が可能なGalaxy S9が「アウトカメラの王様」とすれば、Galaxy A8(2018)は「インカメラの女王」と呼べる存在かもしれません。
本体カラーは3色ありますが、ブルーは側面がゴールドというツートン仕上げ。最近では「Galaxy Note FE」に採用されたカラーですが、青の色合いはより深みが増しています。2つの色のコントラストがなかなか上品で、Galaxy Aシリーズにお似合いのカラーと言えそうです。
ところでGalaxy A8といえば、2015年に日本でもKDDIから「Galaxy A8 SCV32」が発売されました。Galaxy A8の初代モデルです。この初代A8は6mmの薄さと大画面が売りのミッドレンジモデルでした。日本ではやや立ち位置が中途半端だったことは否めないでしょう。しかしそれから3年がたち、A8の2018年モデルはフロントデュアルカメラで中国の新興メーカーなどが売りにするセルフィー機能に真っ向から立ち向かう製品となっています。
フラグシップモデルが常に注目されるGalaxyシリーズですが、Galaxy A8(2018)のデュアルカメラ機能も侮れません。せっかくだからGalaxy Selfieのような名前にした方がもっとアピールできると思うのですけれどね。このクラスの製品は価格も手ごろなので、日本のMVNO向けに投入してほしいものです。
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