ポケモンGOの横須賀イベント、スマホの通信環境は改善されたのか?(1/3 ページ)
横須賀市でポケモンGOを楽しめるイベント「Pokemon GO Safari Zone in YOKOSUKA」が開催。2017年のイベントではネットワークが混雑したことが課題だったが、今回は? 実際にイベント会場で試すとともに、Nianticにも話を聞いた。
位置情報ゲーム「Pokemon GO(以下、ポケモンGO)」を楽しめるイベント「Pokemon GO Safari Zone in YOKOSUKA」が、神奈川県横須賀市で8月29日から9月2日まで開催されている。
イベントの舞台は「ヴェルニー公園」「三笠公園」「くりはま花の国」の3つで、普段日本では出現しない「トロピウス」や、アルファベットを模した「アンノーン」、最終進化形が強力な「ダンバル」「ナマケロ」「ヒンバス」「ラルトス」といったレアポケモンが大量に出現するのが見どころだ。
このイベントは、事前に申し込んで当選したユーザーのみが参加できる。参加者が会場のチェックインポケストップを回すと、チェックイン画面が表示されるので、事前に送られた参加券にあるQRコードを読み取るとチェックイン完了。参加者だけが出会えるポケモンが出現する。なお、参加できない人でも楽しめるよう、イベント期間中は、日本全国に、普段はなかなか出会えないポケモンが多く現れるようになる。
モバイル回線は問題なし?
さて、このイベントは1箇所に多くのユーザーが集まって一斉にスマホを操作するため、通信回線が混雑することが懸念される。特に2017年8月に横浜みなとみらいで開催した「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」では、回線が混雑して、多くのユーザーがデータ通信しにくい状況となった。
今回、通信状況は改善されたのだろうか。筆者は初日の29日にイベント会場を訪れ、実際にプレイしつつ、どれだけ速度が出るのかをテストした。
まず訪れたのが、JR横須賀駅近くにあるヴェルニー公園。筆者は京急汐入駅から移動したが、公園前の歩道橋には、既に多くのトレーナーが行き来していた。公園に到着したのは11時頃。早速チェックインポケストップに移動したところ、多くのトレーナーがたむろしている。といっても、人があふれんばかりに密集しているというほどではなく、少し待てばベンチにも座れるほど。割と余裕がある印象だった。
というわけで、いざプレイ開始。今回はドコモ、au、ソフトバンクの3回線と、MVNOはLINEモバイル(ドコモ回線)の計4回線でプレイしてみた。端末はドコモが「JOJO L-02K」、auが「AQUOS R2」、ソフトバンクとLINEモバイルが「iPhone X」を使用。ポケモンの捕獲とポケストップのディスク回しをスムーズに行えるかをチェックした。
その後、スピードテストアプリ「RBB SPEED TEST」で3回ずつ通信速度を計測した。なお、スピードテストは本来は同じ端末で実施すべきだが、3キャリアで端末が異なるため、公平な比較にはなっていない。が、スピードテストをすることが目的ではなく、快適に遊べるかを確認するのが主目的なので、テスト結果はあくまで「それなりに速度が出るのか」の参考値として見ていただきたい。
まず11時10分頃にプレイ開始。3キャリアとLINEモバイルのいずれも、問題なくプレイできた。続いて11時20分頃にスピードテストを実施。auは下り10Mbps前後だったが、ドコモとソフトバンクは40Mbps前後を記録。LINEモバイルはややムラがあったが、10Mbps〜40Mbps台だった。
その後もヴェルニー公園でプレイを続けたが、通信面で問題を感じることはなかった。12時30分頃に再びスピードテストを実施したが、下りはドコモが40Mbps〜70Mbps台、auはムラがあったが最大で47.17Mbps、ソフトバンクが50〜60Mbpsを出して貫禄を示した。LINEモバイルはお約束というか、MVNOにとって鬼門のランチタイムということで、実測値は下り1Mbps前後だった。ただ、昼時の不調は他の場所にいても同じで、イベントとは無関係だろう。大容量のデータをやりとりしていないこともあってか、ポケモンGO自体は問題なく遊べた。
ヴェルニー公園の周辺には、ドコモとソフトバンクの移動基地局車を発見。Wi-Fiスポットも稼働しており、モバイル回線以外で通信をする選択肢もある。ヴェルニー公園でdocomo withとソフトバンクWi-Fiスポットを試したところ、ドコモは下りも上りも100Mbps以上を記録、ソフトバンクは下りと上りで10〜30Mbps台とまずまずの速度だった。
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