ホームIoT「au HOME」「with HOME」がスリープテックに進出 ニューロスペース、フランスベッドとコラボ
au(KDDIと沖縄セルラー電話)のホームIoTサービスが、睡眠の質を向上する「スリープテック」に進出。ニューロスペースと協業による睡眠アプリを提供する他、フランスベッドから対応睡眠センサーを内蔵したスマートマットレスが発売される。
KDDIと沖縄セルラー電話(au)は3月15日、ホームIoTサービス「au HOME」「with HOME」において、IoT技術で睡眠の質を改善する「スリープテック」関連サービスをニューロスペースとの協業で開始する。利用にはau HOMEの契約(月額490円から)の他、同日発売する「睡眠モニター 01」(2万5000円)と、スマホアプリ「Real Sleep」(無料)が必要となる。睡眠記録は追加料金なしで利用できるが、睡眠アドバイスを受ける場合は月額300円の「アドバイスオプション」料金が必要となる(8月31日まで無料)。
睡眠センサー 01
睡眠センサー 01は、イスラエルのEarlySenseが開発した睡眠センサー。硬い素材(畳や木製パネル)とマットレスまたは敷布団の間に敷いて使う。マットレスや敷き布団の厚みは5〜50cmの範囲内であればOKだ。電源は本体にあるMicro USB端子から供給する。
計測データは、Bluetoothを介してスマートフォンに送られる。iOS 10以降のiPhone、またはAndroid 6.0以降のAndroidスマホに対応しているが、3月13日現在、Huawei製のスマホでは利用できない。
睡眠トラッキングにはさまざまな方法があるが、「使い勝手と精度(のバランス)を考えた」(ニューロスペース 小林孝徳社長)結果、マットレスの下に敷く方式を採用したという。
Real Sleep
Real Sleepは、睡眠センサー 01から得られたデータを処理するアプリ。日々の睡眠を「起床規則性」「睡眠時間」「寝つき」「深い睡眠」「中途覚醒」の5指標から評価する機能や、眠りの状態を可視化する機能、睡眠履歴を日次または週次でグラフ化して表示する機能を備える。
先述のアドバイスオプションを契約すると、週に1回アドバイスを受けられる他、年3回まで電話健康相談を受けられるようになっている。
フランスベッドからは「コラボマットレス」
auがパートナーと共同で展開する「with HOME」の一環として、フランスベッドから電動リクライニングマットレス「RP-5000SE」が発売される。標準価格は16万8000円で、3月15日から順次、フランスベッドの家具ショールームで展示する。
このマットレスには睡眠モニター 01が1つ、「マルチセンサー 01」(代金3800円、発売済み)が2つ、無線通信アダプタ(A)が1つ付属。マットレス内に睡眠モニターとマルチセンサーを収納するスペースが設けられており、マットレス内の温度や湿度も取得できるようになっている。もう1つのマルチセンサーは、ベッドの近くに置いて室内の温度や湿度を取得するために使う。
各種センサー類を使う場合、別途アドバイスオプションを含むReal Sleepの全サービスを利用できる「with HOME専用プラン(フランスベッド)」(月額790円)を契約する必要がある(※)。契約は購入時に案内される専用フォームから行うことになる。
※ 月額料金は「with HOME」基本料金(月額490円)とアドバイスオプション(月額300円)の合算相当。利用開始月と1カ月目は無料だが、8月31日まではキャンペーンで完全無料
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