新型「AirPods」を試す 第1世代から何が変わった? 音質はどう?(3/3 ページ)
Appleが3月末に発売した新型「AirPods」を実際に使ってみた。連続通話時間が伸びた他、接続スピードが向上し、「Hey Siri」の音声コマンドにも対応する。アップデートした部分を中心に、実際に使って気づいたことをお届けしたい。
Hey Siri対応は家事との相性抜群
最後に、新AirPodsはSiriで操作しやすくなったことを紹介したい。旧モデルもダブルタップによりSiriを起動することができたが、新モデルでは新たに「Hey Siri」コマンドに対応した。これによって、両手がふさがるような家事をこなす際に、AirPodsがかなり便利になった。
例えば、キッチンで料理や洗い物をしながら、Apple Musicを再生したり、TVerやYouTubeで動画を流したりするとしよう。この際、端末のスピーカーから音を出していると、フライパンで調理する音や、蛇口から水が流れる音でかき消されてしまい、なかなか楽しめない。しかし、AirPodsで再生していると、コンテンツの音がちゃんと聴けるのだ。
マイクの集音でも似たようなことがいえる。iPadやiPhone自体もHey Siriに対応しているが、調理や皿洗いの音のせいで「Hey Siri」を言ってもなかなか反応しないのだ。しかし、AirPodsのマイクは口元に近いので「Hey Siri」をちゃんと拾ってくれる。実際に、水道を流しつつ、両手でじゃぶじゃぶと食器を洗いながら「Hey Siri、音量を少し下げて」と言った操作が行えた。大きな声を出す必要もない。
部屋の中にiPhoneを置いたまま、ベランダに出て洗濯物を干すといった場合にも、活躍するだろう。両手がふさがったままでも「Hey Siri、次の曲」というように操作できる。
AirPodsは、耳を密閉しない構造上、音楽を聴きながら周囲の音も拾える。固定電話の着信音や、玄関のチャイム、家族からの呼びかけなどを聞き逃す恐れも少ない。小さい子どもがいる家庭では、サイズ的に誤飲に注意を払う必要があるが、それ以外は基本的に安心して使えるはずだ。
新AirPodsは、見た目の変化こそ少ないが、使い勝手は確かに1000円分以上よくなっていると思う。完全ワイヤレスイヤフォンが気になりつつも、まだ試したことがないiPhoneユーザーは、ぜひこの機に購入を検討してみるといいだろう。
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