KDDIとナビタイムがMaaS領域で連携 交通サービスを共同開発
KDDIとナビタイムジャパンは、6月5日にMaaS (Mobility as a Service) 領域の取り組み推進について合意を発表。社会課題の解決を支援するため、両社の保有する通信・交通ビッグデータ、経路探索エンジン、IoT・AIを活用する。具体的にはMaaSの実現に必要となる基本機能を共同開発し、MaaSビジネスの持続的な収益化や実証実験を支援していく。
KDDIとナビタイムジャパンは、6月5日にMaaS (Mobility as a Service) 領域の取り組み推進について合意を発表した。
両社は都市部の慢性的な交通混雑解消や過疎地域での生活路線の確保、訪日外国人の増加に伴うオーバーツーリズムなどの社会課題解決を目指して連携。両社の保有する通信・交通ビッグデータ、経路探索エンジン、IoT・AIを活用し、検索・予約・配車・決済・アプリ開発といったMaaSの実現に必要な基本機能を共同開発する。
さらに豊かな交通社会の実現に向け、交通事業者や自治体が取り組むMaaS領域の立ち上げ、両社のユーザー接点を最大活用したプロモーション、5G時代を見据えたMaaSビジネスの持続的な収益化、通信や交通ビッグデータの共同解析・効果検証からの新たなビジネス創出、地域の課題や特性に応じた実証実験を支援していく。
KDDIは約4000万ユーザーから得られるビッグデータを活用した人口動態分析、通信サービスの提供、グルメ・ホテルなどのライフデザイン領域、電子チケット・広告・データ解析などKDDIグループ会社との連携も進める。
ナビタイムジャパンは鉄道・バス・タクシーをはじめ、オンデマンドモビリティにも対応できる経路探索エンジンを用いた予約・決済などを含むMaaS基本機能を開発。マルチモーダルナビゲーション技術の提供、約5100万人のユーザーから得られる交通・観光ビッグデータを活用したインバウンド動態分析、交通コンサルティングを行う。
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