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楽天モバイルが楽天コミュニケーションズから一部事業を譲受 国内・国際電話やISP事業などが対象
10月のMNO参入に向けて準備を進めている楽天モバイルが、子会社の楽天コミュニケーションズから「会社分割」により一部事業を譲り受ける。通信サービスを包括的に提供することが狙いだ。
楽天モバイルは7月1日、同社の子会社である楽天コミュニケーションズの一部事業を会社分割(※)により譲り受ける。10月に参入を予定するMNO事業を含め、さまざまな通信サービスを包括的に提供することが狙い。譲受対象のサービスの契約者は、特に手続きをすることなく従来通りのサービスを受けられる。
※ 会社が持つ事業上の権利や義務の一部または全部を別の会社に譲渡すること。今回の事例では既設の会社に対して事業を譲受するため、いわゆる「吸収分割」となる
譲受対象の事業
楽天モバイルが譲り受ける事業(サービス)は以下の通り。主に個人向けに提供しているサービスが中心だ。
- 国内・国際電話サービス(マイライン)
- 楽天でんわ
- SMARTalk(旧IP-Phone SMART)
- 楽天ブロードバンド
- 楽天コミュニケーションズ光(楽天ブロードバンド)
- 楽天コミュニケーションズ光(タイプS)
- SANNET
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