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メルペイの70%還元スタート 吉野家は「若い女性を取り込みたい」と意欲牛丼並盛が実質114円

メルペイで支払うと、最大70%のポイントを還元するキャンペーンが開始。iDまたはコード決済で「メルペイあと払い」を利用する必要がある。新たにキャンペーン対象となった吉野家は、新たなユーザー層の獲得に期待を寄せる。

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 メルペイが、モバイル決済「メルペイ」で支払うと、50%または70%のポイントを還元するキャンペーンを2019年8月1日から8月11日まで実施する。対象店舗はコンビニエンスストア6社に加え、吉野家とマクドナルドが含まれる。50%または70%の還元を受けるには、iDまたはコード決済で「メルペイあと払い」を利用する必要がある。

吉野家
最大70%(1500ポイント)を還元する「ニッポンの夏!最大70%ポイント還元!キャンペーン」
吉野家
吉野家もキャンペーンの対象となる

 70%の還元を受けられるのは、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、デイリーヤマザキ、ポプラグループ、吉野家。なお、吉野家の一部店舗では50%還元となる。還元ポイントの上限は1500ポイント。

 吉野家は7月4日にiD決済に対応したばかりで、今回のメルペイのキャンペーンで新たなユーザー獲得に期待を寄せる。期間中にメルペイで支払えば、牛丼並盛が実質114円になると両社はアピールする。8月1日には吉野家とメルペイが共同で記者会見を開き、吉野家 常務取締役の伊東正明氏と、メルペイ マーケティング責任者の山代真啓氏がキャンペーンやキャッシュレスの意気込みを語った。

吉野家
牛丼並盛が実質114円に
吉野家
メルペイの山代真啓氏(左)と吉野家の伊東正明氏

 吉野家では既に交通系電子マネー、QUICPay、WAON、nanaco、楽天Edy、iD、Origami Payを導入しており、キャッシュレス対応を積極的に進めている。伊東氏は、決済が早くなり、小銭が不要になるというユーザーの利便性向上を、キャッシュレスのメリットに挙げる。

 さらに、メルペイに対応してキャンペーンを進めることで、吉野家になかなか来店してもらえていない若い女性層を取り込めると、伊東氏は期待を寄せる。「メルカリユーザーのうち、女性が6割ぐらい、年齢層も10〜20代が半数を占めている。“女性×10〜20代”は、吉野家で取れていない層だ」と同氏。

 「メルカリが素晴らしいのは、そういった層が、自身で不要になったものを売り買いすることでメルカリのポイントをためて使えること。日常食を提供している弊社にとっては非常にありがたいサービスだと思う」と、吉野家とメルペイの相性の良さにも触れた。

 伊東氏は、郊外店での吉野家でもメルペイの利用が進むことにも期待する。郊外店ではテークアウトの利用が多く、イートインの男女比が8:2と圧倒的に男性が多いのに対し、テークアウトの男女比は半々だという。

 吉野家でのキャッシュレス決済比率は上がってきており、2019年初頭は6〜7%だったところ、2019年6月では10%を超えているという。現在は交通系電子マネーの利用が最も多いが、「新しい決済ブランドを追加すると(比率が)上がる」と伊東氏。さらに、吉野家の有楽町店では、JR有楽町駅に隣接していることもあり、4〜5割ほどがキャッシュレス決済を使っているそうだ。

吉野家
特にキャッシュレス比率が高いという、吉野家の有楽町店

 なお、吉野家で利用できるメルペイは、現在はiDのみ。コード決済はOrigami Payのみ導入しているが、メルペイやその他コード決済の導入は「対応を検討中、導入に向けて進めている」という。「皆さんが想像されるサービスは全て導入したい」とのことで、増税がスタートする2019年10月までの導入を視野に入れているそうだ。Origami Payのキャンペーンは「今までリーチできなかった層に届き、想定以上の集客を得られた」と手応えがあったことから、他のコード決済導入も、吉野家にはプラスに働きそうだ。

 メルペイは、2019年6月18日(サービス開始125日間)にユーザー数が200万人を超え、現在は250万弱に上る。この数字はiDのみなので、コード決済も含めるとさらに増える。

 メルペイは、基本的に事前にチャージをして支払うスタイルだが、使った分だけ支払えばよいメルペイあと払いはチャージが不要になることから好評だという。「キャッシュレスで単に支払いが速くなるだけでなく、使った後の利便性も重視している」(山代氏)

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