「ZenFone 6」を試す フリップカメラが超楽しい! 大容量バッテリーでスタミナも安心(1/3 ページ)
ZenFone 6最大の特徴は、画面に切り欠きがない代わりに、背面カメラをインカメラとしても補う「フリップカメラ」を搭載している点だ。通常時は背面側に収納されたカメラが、インカメラとして使うときにぐるりと回転し、前面に現れるのだ。初見で「なるほど。この手があったか」と、かなり驚いてしまった。
スマホはハードで勝負。そう思わせてくれる端末がASUSの「ZenFone 6」だ。
ZenFone 6最大の特徴は、画面に切り欠き(ノッチ)がない代わりに、背面カメラをインカメラとしても補う「フリップカメラ」を搭載している点だ。通常時は背面側に収納されたカメラが、インカメラとして使うときにぐるりと回転し、前面に現れるのだ。初見で「なるほど。この手があったか」と、かなり驚いてしまった。今回はそんなZenFone 6のよしあしをじっくりと見ていきたい。
大型のディスプレイにDSDV対応、イヤフォン端子もしっかり搭載
カメラのギミックに触れる前に、本体回りをチェックしていこう。本体前面いっぱいに広がるのは6.4型の巨大なディスプレイ。解像度は1080×2340ピクセルとなり、ASUSは「IPSオールスクリーンディスプレイ」と名付けている。ディスプレイを保護するパネルにはCorning Gorilla Glass 6を採用している。
6.4型の割には、先代モデルの「ZenFone 5」(6.2型)と同等のサイズを実現しており、ディスプレイサイズを大型(画面占有率は92%)にしながら、本体サイズに配慮した設計となっている。また、本体の角や背面が丸みを帯びた形状なので、持ちにくさも感じなかった。が、個人的に片手で持つには限界のサイズだと感じた。
SIMカード関連では、ASUSシリーズでおなじみのDSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)に対応し、ドコモ、au、ソフトバンクのネットワークと高音質通話のVoLTEに対応する。nanoSIM2枚とmicroSD1枚が1つのトレイに収納できる設計もありがたい。
HDR撮影や背景ボカシも優秀
さて、本体回りもチェックしたところで、肝心要のフリップカメラを試した感想を述べたい。
フリップカメラのセンサーはソニー製「IMX 586」を採用し、約4800万画素のメインカメラはF値が1.79と明るいレンズを採用している。撮影範囲も79度と広めで、焦点距離は26mm相当となる。レーザーオートフォーカスや光学式手ブレ補正も搭載している。もう片方のカメラは125度の超広角撮影を可能とし、焦点距離は11mm相当だ。
フリップカメラの素材には、液体合金を精密加工することで、軽量ながら剛性を高めた「アモルファス合金」を採用。モーター部分には、小さな歯車を使うことで、高速かつ滑らかな動作を可能としている。フリップカメラが稼働中の状態で本体を落とした場合は、センサーがそれを感知し、瞬時にフリップカメラを収納する。また、ASUSはフリップ部分を1万回の使用に耐えられるよう設計したという。
最近のスマホカメラには、HDRをサポートする機種が増えてきたが、ZenFone 6もしっかりと対応している。HDR非対応もしくはオフにしていると、黒潰れや白飛びが目立ち、ディティールが分かりづらくなるときがある。
HDRではこの点を解消するだけでなく、色鮮やかにハイコントラストな写真を撮影できるのだ。ZenFone 6はHDRよりもワンランク上の超ハイコントラスト規格「HDR++」にも対応する。撮った写真が暗く感じた場合、HDR++で撮影することをオススメする。参考までにいくつか作例を載せておく。
続いて、東京駅前の商業施設「KITTE」屋上から東京駅ロータリーを撮影してみた。この日の空は快晴で蒸し暑かった。ZenFone 6はノーマルのモードでも十分なほどにキレイな写真を撮影できるが、日中も夜もHDR++がオススメだ。
HDRオフとオンの違いがはっきり伝わるのは夜よりも昼間の作例かもしれない。全体的にメリハリが出て建物や人物など輪部がくっきりとして見やすい。より自然な仕上がりはHDRオフの作例。個人的にはHDR++の仕上がりが好みなので、シーンや用途に応じてHDRを切り替えて使うのがオススメだ。
ポートレートモードでは、一眼レフのようなボケや遠近感などを簡単に表現できる。カメラアプリで絞りを切り替えるスライダーを動かすことで、F値をF0.95〜22の間で切り替え可能だ。
食べ物やグラスなど人物以外はポートレートモードを使わなくても、十分ボケ味の効いた写真を撮れる。端末によって被写体と認識しない「グラスに刺さったストロー」も、鮮明に記録できた。
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