「ZenFone 6」を試す フリップカメラが超楽しい! 大容量バッテリーでスタミナも安心(3/3 ページ)
ZenFone 6最大の特徴は、画面に切り欠きがない代わりに、背面カメラをインカメラとしても補う「フリップカメラ」を搭載している点だ。通常時は背面側に収納されたカメラが、インカメラとして使うときにぐるりと回転し、前面に現れるのだ。初見で「なるほど。この手があったか」と、かなり驚いてしまった。
MAXクラスのバッテリー容量
ZenFone 6はカメラばかりを注目してしまいがちだが、バッテリーの持続時間も評価できるポイントだ。ZenFone 6のバッテリー容量は5000mAh。このクラスのバッテリーはASUSのスタミナスマホとして位置付けていたMAXシリーズと同等だ。MAXシリーズは、スマホとしては超ド級クラスのバッテリーを次から次へと搭載しており、本体価格が安いことも売りの1つだった。
一方、ZenFone 6はスタミナスマホのMAXという位置付けではないものの、内部基板を省スペース設計にしたことで、MAXクラスのバッテリー容量を搭載できたのだ。
実際に数日間使い、1日中ネットサーフィンしたりYouTubeで動画視聴をしたりしたところ、朝の満充電から就寝前には30〜40%ほど残っていた。動画視聴をせずに1日中ネットサーフィンだけしていた日には、就寝前に50%ほど残っていた。使い方によってバッテリー消費量は異なるので、何日間連続で必ず持つとは断言できないが、参考までにメーカーの公式値も触れておこう。
3G通信での連続待ち受けは約35日間。3Gでの連続通話が約40.9時間。Wi-Fi通信でのブラウジングが約23.6時間となっている。
細かな使い勝手にも配慮した設計
ZenFone 6はカメラだけが売りのギークな端末ではない。普段使いする上で非常に便利な機能や使い勝手も兼ね備えた端末なのだ。
ハードウェアとしての評価ポイントは、ディスプレイから見たときに向かって右側面に「スマートキー」を搭載している点。Googleアシスタントを一発起動できるボタンだ。設定アプリから「スマートキー」の項目内にある「カスタマイズ」を選択することで、スマートキーを「1回」「2回」「長押し」時の挙動を、個別で変更することも可能だ。
例えば、端末がスリープ状態でカメラが起動するように設定しておくと、XperiaのようなシャッターキーがないZenFone 6でも瞬時にカメラを起動できる。こうした機能は、最近シャープの「AQUOS R3」や富士通コネクテッドテクノロジーズの「arrows U」などでも搭載しており、ひそかに各メーカー標準搭載となりつつある機能。
続いて各種音量を自動調整する「スマートボリューム」機能。着信音(IP電話系アプリ含む)、音楽、動画再生時に、周囲の環境に応じてスピーカーの音量を自動で調整してくれる。暑いお盆休みに混雑した東京駅ホームで使ってみたが、かなりの音量で着信があったことを知らせてくれた。
スマホカメラの楽しみ方が広がる
最近の板状スマホに飽き飽きしていた筆者だが、開封してZenFone 6を手にしたときは、ワクワクした気持ちが抑えられなかった。ZenFone 6を買ったら、まずはどうにかしてフリップカメラを使ってみたい。
フリップカメラは、くるりと立ち上がってくるような仕組み上、前述のようにいくつか難点もあったが、フリップカメラの完成度は高いと感じた。立ち上がりの速度は約1.2〜1.5秒ほど。瞬時に立ち上がる点も評価できるが、フリップを活用することで、写真や動画の撮影が他のスマホよりも楽しめそうだ。加えて飲み会などの話題にもなりそうなギミックなので、外に持ち出してこそ、そのよさを味わえるのかもしれない。
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