格安SIMの認知度は90.3%に、ユーザーは楽天モバイルが最多 MMD調査
MMD研究所は、9月18日に「2019年9月格安SIMサービスの利用動向調査」の結果を発表した。メイン利用のMVNOシェアが2019年は13.2%となり、2014年の1.6%から5年で11.6ポイント増加した。格安SIMサービスの認知度は90.3%で、メイン利用は楽天モバイル、mineo、UQ mobile。
MMD研究所は、9月18日に「2019年9月格安SIMサービスの利用動向調査」の結果を発表した。調査対象は15歳〜69歳の男女4万804人で、調査期間は8月19日〜26日。
対象者にメインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信事業者を聞いたところ、大手3キャリア「NTTドコモ(33.2%)」「au(26.1%)」「ソフトバンク(18.7%)」を合わせると78.0%となる。2019年3月の同様の調査と比較すると79.1%から1.1ポイント減、2018年9月の同様の調査と比較すると80.6%から2.6ポイント減となった。
一方、「Y!mobile」が5.7%、「MVNO」が13.2%となり、キャリアサブブランドの「Y!mobile」と「MVNO」を合わせると18.9%。2019年3月の同様の調査と比較すると17.5%から1.4ポイント増加、2018年9月と比較すると16.1%から2.8ポイント増加しており、2015年4月と比較すると4.5%から14.4ポイント増加していることが分かった。
格安SIMについて考えに近いものを聞いたところ「格安SIMという言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」が27.3%で最多となり、続いて「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」が22.5%、「現在も利用している」が19.2%となった。これを認知から現在利用までのファネルで表すと「認知」が90.3%、「サービス名認知」が63.0%、「内容理解」が51.5%となり「現在利用」は19.2%となる。
メインで利用している格安SIMサービスで最多だったのが「楽天モバイル」の25.3%、次いで「mineo」の11.7%、「UQ mobile」の11.1%となった。メインで利用している格安SIMサービスの契約プランは、音声通話プラン利用が73.7%、データ通信プラン利用が26.3%。2019年3月の調査と比較すると、音声通話プランの利用は70.2%から3.5ポイント増加、2018年9月の調査と比較すると69.3%から4.4ポイント増加している。
音声通話プラン契約者の利用しているサービスは楽天モバイルが最も高く29.1%、次いでmineoが12.5%、「UQ mobile」が12.3%。データ通信プラン契約者の利用しているサービスも楽天モバイルが最も高く14.6%、「OCN モバイル ONE」が11.7%、mineoが9.6%となった。
格安SIMサービス利用者が使うデバイスはAndroidが56.1%で最も高く、次いでiPhoneが35.8%、モバイルルーターが2.7%となった。
関連記事
- 格安SIMの認知度は88.9%、スマホ決済利用は45.4%に MMDのスマホ利用者実態調査
MMD研究所は、12月10日にコロプラのスマホ向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」で共同調査した「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」の結果を発表。スマホを所有する15歳〜59歳の男女2718人を対象に、格安SIMの認知度やスマホ決済などについて回答を得た。 - 総合満足度は74.2%、1位はmineo――MMD研究所が2018年9月格安SIMサービスの満足度調査を発表
MMD研究所が「2018年9月格安SIMサービスの満足度調査」の結果を発表した。格安SIM利用率上位11サービスの総合満足度は74.2%で、総合満足度1位は「mineo」となった。また、NPS(顧客推奨度)を算出したところ1位は「UQ mobile」と「mineo」だった。 - メインで使っている格安SIM、「楽天モバイル」「mineo」「UQ mobile」が上位に MMD調べ
MMD研究所は、9月18日に「2018年9月格安SIMサービスの利用動向調査」の結果を発表。メイン利用のMVNOシェアは11.3%、認知度は90.2%に。メインで利用している格安SIMサービス上位は「楽天モバイル」「mineo」に加え「UQ mobile」が初めて3位にランクインした。 - 格安SIMの認知度は約9割、メイン利用は「楽天モバイル」が最多 MMD調査
MMD研究所は、3月12日に「2018年3月格安SIMサービスの利用動向調査」の結果を発表。格安SIMサービスの認知度は89.8%となり、メイン利用のMVNOシェアは10.1%と2017年3月の7.4%から増加。メイン利用のサービス上位は「楽天モバイル」「mineo」「OCN モバイル ONE」となっている。 - 平均ダウンロード速度はUQ mobileがトップ MMDの2018年3月格安SIM通信速度調査
MMD研究所は、3月7日に「2018年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査」の結果を発表。主要3都市の結果を箱ひげ図で見ると中央値が最も高かったのはY!mobile、次いでUQ mobile、平均ダウンロード速度はUQ mobileがトップ、次いでY!mobileとなった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.