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カメラが進化し5Gモデルも登場 しかしGoogleアプリは非搭載――「HUAWEI Mate 30」シリーズ詳報(2/4 ページ)

Huaweiが新たなフラグシップスマートフォン「Mate 30」シリーズを発表した。新型プロセッサ「Kirin 990」を搭載し、カメラ機能も強化されているが、気になる点もある。詳報をお伝えする。

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プロセッサは「Kirin 990」を搭載 5G対応モデルもリリース

 Mate 30シリーズは、9月6日(中央ヨーロッパ夏時間)にドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2019」で発表された最新プロセッサ「Kirin 990」を搭載している。

 Kirin 990には5G(第5世代移動体通信システム)モデムを内蔵した「Kirin 990 5G」もあるが、Mate 30シリーズにも5G対応モデルが用意される。

Kirin 990
9月に発表されたばかりの「Kirin 990」を搭載

 5Gモデルの優位性として、他社の5Gスマホよりも対応周波数帯(Band)が多いことや、通信速度がより速いこともアピールされた。また、5Gと4GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応し、5Gで高速データ通信を行いつつ、4GのVoLTEで通話を待ち受けるというリッチな使い分けもできるという。

アンテナ回り
5Gモデルは、5G用の14本を含む21本のアンテナを内蔵
Galaxy Note 10+と比較
5Gの対応Bandが「Galaxy Note10+ 5G」よりも多いことをアピール
実効速度比較
5G通信時の実効速度においても、Galaxy Note10+ 5Gに勝る結果が出たという
デュアルSIM
4G+5GのデュアルSIM利用が可能。2枚目のSIMの代わりにNMカード(Nano SIMサイズのメモリカード)を装着することも可能だ

 Mate 30 Proは4500mAh、Mate 30は4200mAhの大容量バッテリーを搭載している。Huawei独自の急速充電「SuperCharge」は、「HUAWEI P30 Proと」同じく最大40Wでの充電(電源入力)が可能。さらに、ワイヤレス充電も最大27Wでの充電が可能になり、前モデルで話題になったワイヤレスでの逆充電も3倍の速度になったという。

大きなバッテリー
Mate 30 Proは4500mAhの大容量バッテリーを内蔵
ワイヤレス充電もスピーディー
ワイヤレス充電の速度も向上
逆充電も高速化
ワイヤレス逆充電は、前モデルの3倍のスピードで利用できるそうだ

Mate 30 ProはP30 Proを超える“クアッドカメラ”を搭載

 アウトカメラは、Mate 30とMate 30 Proとの差分が比較的大きい。

 Mate 30は「超広角(17mm/F2.2/1600万画素)」+「広角(27mm/F1.8/4000万画素)」+「望遠(80mm/F2.4/800万画素)」というトリプル構成で、4眼に見える残りの1つはレーザーオートフォーカス(AF)センサーとなっている。望遠カメラにはOIS(光学式手ブレ補正)を備えている。

Mate 30のカメラ構成
Mate 30のアウトカメラはトリプル構成。ISO感度は最大204800で、2.5cmまで近づけるマクロ撮影も可能だ
RYYBセンサー採用
メインの広角カメラには、光を効率よく取り込める大型のRYYBセンサーを採用している

 一方、上位モデルであるMate 30 Proは「超広角(18mm/F1.8/4000万画素)」+「広角(27mm/F1.6/4000万画素)」+「望遠(80mm/F2.4/800万画素)」+「3Dカメラ(深度センサー)」のクアッド構成となっており、広角カメラと望遠カメラにOISを備えている。

 2019年3月に発売されたP30 Proもクアッドカメラではあるが、Mate 30 Proとは異なり「超広角(16mm/F2.2/2000万画素)」+「広角(27mm/F1.6/4000万画素)」+「望遠(125mm/F3.4/800万画素)」+「3Dカメラ(深度センサー)」という構成だった。両者を比べると、Mate 30 Proは超広角カメラの性能が向上している一方で、望遠レンズにおけるズームが「5倍」から「3倍」と倍率が下がっている。

Mate 30 Proのカメラスペック
Mate 30 Proのカメラのスペック。ISOは最大409600に設定でき、暗闇でも撮影可能だ
大型センサーが2つ
2つの大型センサーを搭載していることがアドバンテージ
超広角でも明るく撮れる
超広角カメラでも暗い場所で明るく撮れるように進化した
ズーム
展示会場でズーム撮影を試してみた。光学3倍、デジタル30倍で撮れるが、30倍でもピントが合わせやすく、画質劣化もさほど気にならない印象だ
AIシーン認識
従来モデルと同じようにAIによる被写体・シーン認識に対応
その他の撮影モード
「その他」の撮影モード

 なお、インカメラは、Mate30が24メガピクセル(F2.0)、Mate30 Proが32メガピクセル(F2.0)となっている。

動画撮影もすごい

 発表会でリチャード・ユーCEOが強くアピールしたのが、動画撮影機能だ。40メガピクセルの「Cine Camera(シネカメラ)」をうたい、実際の作例が上映された。パフォーマンスが向上したKirin 990によって実現した機能が多いようだ。

動画撮影のスペック
動画撮影のスペック
暗い場所でも明るく
暗い場所でも超広角で、ここまで明るく撮れる
ウルトラスローモーション
最大7680fpsで撮影する「ウルトラスローモーション」撮影が可能。高価なプロユースのカメラとの作例比較も披露された

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