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Xiaomiがカメラに力を入れるAndroid Oneの最新モデル「A3」山根康宏の海外モバイル探訪記

Xiaomiのスマートフォンも、今やずいぶんメジャーな存在になり、欧州の先進国でも家電量販店で見かけることが増えてきました。同社のスマホには独自の「MIUI」を標準搭載していますが、2017年からAndroid Oneスマートフォンの投入も開始。2019年には3世代目となる「A3」が発売されました。

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Xiaomi A3
4800万画素カメラを搭載するXiaomiの「A3」

 Xiaomiのスマートフォンも、今やずいぶんメジャーな存在になり、欧州の先進国でも家電量販店で見かけることが増えてきました。XiaomiはもともとSamsungやHTC向けのAndroid OSをより快適化させるカスタムROMの開発メーカーとして出発し、2011年に初の自社ブランドスマートフォンを発表。それ以来、自社スマートフォンのOSは「MIUI」を標準搭載しています。

 しかしグローバルにはAndroidの素のOSが好まれていることや、OSの機能が高度化するに従いOSアップデートをより迅速にするため、2017年からAndroid Oneスマートフォンの投入も開始。2019年には3世代目となる「A3」が発売されました。

Xiaomi A3
AシリーズはAndroid Oneモデルだ

 Xiaomiのスマートフォンは高性能機「Mi」と、低価格モデル「RedMi」の2つのラインに分かれています。Android One端末は「A」シリーズという別のラインになっており、スペックはMiとRedMiの中間程度。A3はプロセッサがSnapdragon 665、メモリは4GBまたは6GBでストレージは最大モデルが128GB。普段使いには十分すぎるでしょう。

 一方、カメラはかなり強化されており、前モデル「A2」では2000万画素+1200万画素のデュアル構成だったものが、A3は4800万画素(広角)+800万画素(超広角)+200万画素(深度測定)と性能が上がっています。ライバルはGalaxy Aシリーズの上位モデルといえそうです。

Xiaomi A3
カメラのUI(ユーザーインタフェース)はAndroid標準。本体価格の安さを感じさせない高画質カメラだ

 本体サイズは71.9(幅)×153.5(高さ)×8.5(奥行き)mm、重量は174g。ディスプレイサイズを考えると一般的な大きさといえます。UIや操作性は他社のAndroid One端末と変わらないため、Xiaomiの製品ということを意識せずとも使うことができます。

Xiaomi A3
UIは他のメーカーのAndroid One端末と同等

 本体背面の仕上げは最近の中国端末はどれも美しく、単純に色を塗っているのではなく、フィルムを多層処理することで複雑な模様や色合いを出すものが増えています。A3の背面もブルーモデルは光の当て方によって曲線が現れるデザイン。ちょっと凝った仕上げです。またグラデーション仕上げのホワイトモデルもあります。

Xiaomi A3
ブルーモデルの背面仕上げ

 一方、グレーモデルはオーソドックスな仕上げ。この色を選ぶユーザーはあまり色を気にしないといえるかもしれません。A3はAndroid One端末ということもあり、ターゲット層にはスマートフォンのライトユーザーも多いでしょうから、こちらのモデルも十分受け入れられそう。実際に香港のお店で来客の様子を見ていると、こちらの色を選んで買っている人もいました。

Xiaomi A3
グレーモデルの背面仕上げ

 本体上部には3.5mmヘッドフォンジャックを備えます。外観上の特徴は特にはなく、オーソドックスな作り。香港では4GB+128GBモデルが1798香港ドル、約2万5000円です。

Xiaomi A3
上部にヘッドフォンジャックを備えるオーソドックスな外観

 本体の操作性は悪くありません。特別な機能があるわけではありませんが、SNSを日常的に使うレベルならば、むしろ何も意識せず使える点が使いやすそう。カメラも画質がいいので撮影ミスも少ないでしょう。万人におすすめできる端末として、Xiaomiが真面目に取り組んで作ったモデルだな、と個人的には感じました。iPhoneユーザーがAndroidも使いたい、なんて場合の2台目にも向いているのではないでしょうか?

Xiaomi A3
「真面目に作った」と感じられる製品だ

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