ニュース
ナビタイムやJapan Taxi、2020年1月に東京臨海副都心エリアでMaaS実証実験を開始
ナビタイムジャパンらは、2020年1月から東京臨海副都心エリアでMaaS実証実験を開始。交通渋滞の解消や交通不便地域での快適な移動、観光スポットへのスムーズな輸送や回遊率の向上に対する機能を搭載した多言語対応の専用MaaSアプリを提供する。
ナビタイムジャパン、ドコモ・バイクシェア、JapanTaxi、東京臨海副都心まちづくり協議会、KDDIは、2020年1月から東京臨海副都心エリアでMaaS実証実験を開始する。
本実験は東京都が公募した「MaaS社会実装モデル構築に向けた実証実験プロジェクト」に採択されたもの。東京臨海副都心エリアでの交通渋滞の解消、交通不便地域での快適な移動、観光スポットへのスムーズな輸送・回遊率の向上といった課題に対する機能を搭載した、多言語対応の専用MaaSアプリを提供する。
具体的には、総合ナビゲーションアプリ「NAVITIME」の「トータルナビ」で培った「マルチモーダル経路探索エンジン」で、鉄道などの公共交通機関とデマンド型シャトル、シェアサイクルを組み合わせた経路を提案。デマンド型シャトルの無料提供、鉄道・シェアサイクルのキャッシュレス決済もできる他、おすすめの観光スポットなどの記事や観光施設情報、クーポンも提供する。
さらに課題解決や新たなサービス創出などMaaSの商用化に向け、観光客の行動変化やニーズを把握し、アプリの経路検索条件データやGPSデータなどの移動ビッグデータの分析も粉う。
関連記事
- KDDIとナビタイムがMaaS領域で連携 交通サービスを共同開発
KDDIとナビタイムジャパンは、6月5日にMaaS (Mobility as a Service) 領域の取り組み推進について合意を発表。社会課題の解決を支援するため、両社の保有する通信・交通ビッグデータ、経路探索エンジン、IoT・AIを活用する。具体的にはMaaSの実現に必要となる基本機能を共同開発し、MaaSビジネスの持続的な収益化や実証実験を支援していく。 - 「MaaS」で何が変わる? ナビタイムとJapanTaxiが見据える、モビリティの未来
移動手段の検索から予約、決済までをまとめて行えるMaaSは、社会課題の解決につながる。経路探索サービスを提供するナビタイムと、タクシーの配車サービスを提供するJapanTaxiは、MaaSの分野でどんな取り組みを行っているのか? - ドコモら、横浜都心臨海部で「AI運行バス」の実証実験 時刻表を気にせずリアルタイムに配車
NTTドコモらは、横浜都心臨海部で横浜MaaS「AI運行バス」実証実験を実施。今回はアプリなどを用い、観光施設やグルメスポット、イベント情報を検索した結果から直接「AI運行バス」を予約して回遊できる実証実験を行う。 - ジョルダンがバス遅延予測を「乗換案内」に導入へ 同社のMaaS戦略とは?
ジョルダンが2020年春に、バスの遅延予測や接近情報などを「乗換案内」で提供する。専用車載器をバスに取り付けることで、遅延や乗り継ぎを考慮した経路検索が可能になる。地方での観光情報の提供にも意欲を見せる。 - 自動車を“所有しない”時代に向けた布石――ソフトバンクとトヨタが合弁会社「MONET(モネ)」設立 「オンデマンドモビリティ」から事業を開始
ソフトバンクとトヨタ自動車が、新時代のモビリティサービス(移動サービス)の構築を目指す合弁会社を設立。「地域連携型オンデマンド交通」や「企業向けシャトルサービス」といったオンデマンドモビリティサービスを提供しつつ、将来的にはトヨタ自動車が構想しているAutono-MaaS(自動運転車によるモビリティサービス)の実現を目指す。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.