海外150カ国に対応する「トラベルe-SIM QRコードタイプ」登場 iPhone XS/XR/11に対応
アイツーが販売する海外渡航者向けのeSIMに、スマートフォン本体に書き込むタイプが登場した。従来の物理eSIMや貼り付けるeSIMと比べて手頃な価格を実現している。
アイツーは11月13日、「トラベルe-SIM QRコードタイプ」を発売した。スマートフォン本体に内蔵されたeSIMを活用した海外渡航者向け通信サービスで、海外150カ国以上で使えることが特徴だ。販売価格は100MB(※)の通信容量付きで1200円(税別)。アイツーのWebサイトで販売中だ。
※ トラベルe-SIMシリーズを初めてするユーザーはには追加で100MBを付与(合計200MB)
サービス概要
トラベルe-SIM QRコードタイプは、発売済みの「トラベルe-SIM 通常タイプ」や「トラベルe-SIM 貼るタイプ」の兄弟製品。先述の通りスマホ本体のeSIMを活用するため、物理SIMを入れ替えたり加工したりせずに使えることが特徴だ。
購入後、eSIMにデータを書き込むためのQRコードがメールで送付される。これを対応スマホのカメラで読み取ると、eSIMにデータが書き込まれて利用可能となる。データの書き込み時には、対応スマホで有効なインターネット通信(メインSIMカードでのモバイル通信やWi-Fiなど)が必要だ。
先行する製品と同様に、サービス自体はマレーシア企業であるFlexiroam(フレキシローム)のシステムを活用しており、サービスの有効化やプランなどの購入には同社の提供する「Flexiroam X」アプリが必要となる。
渡航先、渡航日数に合わせてさまざまなプランが用意されている。例えば、日本を含む150カ国で利用できる「150カ国共通・データパック」は1GB(90日間)で29.99ドル(約3300円)から用意されている。
約80カ国以上では渡航先別の「エリア別データパック」もある。台湾で1GB当たり14ドル(約3300円)、ハワイを含む米国で1GB当たり約16.5ドル(約1800円)といった形で、渡航先次第ではより手頃な価格で利用できる。
対応機種
11月13日現在、アイツーが公式サポートする対応機種は以下の通り。SIMロックフリー版か、SIMロック解除済みの本体が必要となる。
- iPhone XS/XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro/11 Pro Max
なお、筆者が検証した限りでは、Googleの「Pixel 4」(日本モデル)でも利用できることを確認している。ただし、アイツーが動作を確認したものではないので注意しよう。
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