改正法によって解約率が低下 “シニアとキッズ”にアプローチして差別化を図るイオンモバイル(2/2 ページ)
イオンモバイルは2月6日、独自のフィルタリングサービスや60歳以上限定の音声通話プランなどを発表し、親子スマホ勉強会を開催した。改正法により、端末のキャッシュバックが減った影響で、イオンモバイルの解約率は下がっているという。シニア向けの料金プランやキッズ向けのフィルタリングサービスで差別化を図っていく。
子どもや親にスマホを正しく使ってもらいたい――親子スマホ勉強会
ネットの危険性やフィルタリングについての理解を深めてもらうことを目的とした、親子スマホ勉強会も同日に開催した。
親子勉強会では「SNSで個人名を含む個人を特定しやすい情報を書き込むのはやめましょう」などと書かれたプレゼンスライドを交えながら、専門のスタッフによる説明が行われた。
スマホを持つメリットとデメリットについても説明し、メリットについては「スマホは家族間でのやりとりに加えて調べ物をするのにも重宝する」とし、デメリットについては「会話でのコミュニケーションが不足する」「依存症になってしまうケースもある」などが挙げられた。
親子でしっかりとルールを作ってスマホを使うことを推奨した他、「法律上、子どもが有害サイトにアクセスできないように保護者がフィルタリングを行うことや、通信事業者もフィルタリングサービスを推奨することが義務付けられている」といった内容の説明がなされた。
遠方から来た保護者は「子どもがLINEを利用した際にトラブルに巻き込まれた。ちょうどいい機会なので今回の親子教室に参加した」と話していた。別の保護者は「子どもがネットのトラブルに巻き込まれないようにフィルタリングサービスを検討したい」と話していた。キッズケータイを子どもに持たせているという保護者も「将来的にはスマホを持たせることになるので、正しい使い方を一緒に学んでいきたい」と話していた。
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