KDDIに聞く「Galaxy Z Flip」投入の狙い 「普及モデルだけだと面白くない」(2/2 ページ)
サムスンが発表したばかりの縦折りスマートフォン「Galaxy Z Flip」を、国内ではKDDIが独占販売する。しかもグローバルでの発表からほぼ間を置かず、2月下旬に発売する。Galaxy Z Flipは5Gには対応しないが、KDDIが本機を投入する狙いはどこにあるのか?
―― Galaxy Foldに続き、Galaxy Z Flipは日本だとau独占ですが、今後も、独占や限定など、他社にないものを求めていくのでしょうか。
木下氏 そこもケースバイケースですね。
雨宮氏 確かに独占はわれわれにとってありがたい話ではありますが、当然、メーカーさんにとって、そうでない部分もあります。お互いに話をしながら、「何とかauに」というお話はしています。
―― Galaxy Z Flipの導入は、Galaxy Foldの反響を踏まえてということだと思いますが、売れ行きはいかがですか。
雨宮氏 Galaxy Foldは(販売の)目標数を達成し、非常に好評でした。満足度で言えば、歴代ナンバー1です。
木下氏 iPhoneも含めたこれまでの全ての端末の中で、満足度1位でした。
雨宮氏 先進的な端末を、auが扱っているということも含めて評価されました。Galaxy Z Flipは女性受けする端末ですが、必ずしも女性だけというわけではなく、広く受け入れられると思っています。
価格の発表は「もう少しお待ちを」
―― Galaxy Foldは20万円を超えていましたが、今回はいかがですか。
雨宮氏 もう少々お待ちください。予約のときには分かるようにしたいと思います。
―― Galaxy Foldは、アップグレードプログラムも対象外でした。今回はいかがでしょう。
雨宮氏 まだ決めていませんが、できるだけお買い求めやすくなるような仕組みは作りたいと思っています。アップグレードプログラムを進化させていきたいですね。
―― ということは、既存のアップグレートプログラムとは違うものを考えているということですか。
雨宮氏 それも含めて検討しています。
―― UNPACKEDでは5G対応したGalaxy S20シリーズも発表されました。3月に5Gを開始する予定ですが、こちらについてはどうでしょうか。
雨宮氏 今回、このタイミングではありません。5Gは5Gで、(サービス開始前に)別途発表を行う予定です。
(取材協力:サムスン電子ジャパン)
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