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緊急速報メール(エリアメール)の災害・避難情報に「外出自粛要請」が追加
携帯電話に緊急地震速報、津波警報や災害・避難情報を配信する「エリアメール」「緊急速報メール」の配信内容に「新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく感染を防止するための外出自粛要請」が追加された。都道府県知事が、対象地域にいる携帯電話宛に一斉にメッセージを送付できるようにある。
NTTドコモの「エリアメール」、au(KDDI、沖縄セルラー電話)とソフトバンクの「緊急速報メール」(以下まとめて「緊急速報メール」)で配信できる「災害・避難情報」に、4月30日付で「新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく感染を防止するための外出自粛要請」が追加された。
新型インフルエンザ等対策特別措置法では、「新型コロナウイルス」を含む指定感染症について、政府対策本部長(通常は内閣総理大臣)が同法第32条に基づき「緊急事態宣言」を発出できる。この宣言の対象となった区域を所管する都道府県知事は、同法第45条に基づいて外出自粛など、必要な協力を要請することができる。
今回、緊急速報メールの災害・避難情報に「外出自粛要請」が追加されたことで、都道府県知事から対象区域にいる携帯電話に対して協力を要請するメッセージを一斉かつ無差別に配信できるようになった。
なお、緊急速報メールは仕組み上、個別の再配信は行われない。また、端末によっては緊急速報メール自体を受信できなかったり、災害・避難情報のみ受信できなかったりする場合がある。
- →緊急速報「エリアメール」(NTTドコモ)
- →緊急速報メール(au)
- →緊急速報メール(ソフトバンク)
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