東京オリンピック限定「Galaxy S20+」が発売中止、2021年に再登場するのか?:山根康宏の海外モバイル探訪記
2020年の東京オリンピックが1年延期されたことにより、「Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition」が発売中止になりました。2021年開催となった東京オリンピック向けに限定モデルが発売されるのでしょうか。選手や関係者だけに2021年モデルの限定品を渡すのみ、ということになるのかもしれません。
2020年の東京オリンピックが1年延期されたことにより、この夏にNTTドコモから発売予定だった「Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition」の発売が中止となりました。限定モデルを楽しみにしていた人もいるでしょうし、海外にはもしかすると「歴代のオリンピックGalaxyを全て集めている」というツワモノもいるかもしれません。
サムスンがオリンピックのスポンサーになったのは1998年の長野オリンピックから。それ以降、全てのオリンピックで限定モデルをリリースしています。ちなみに長野オリンピックモデルは、サムスンが日本で携帯電話ビジネスを行っていなかったことから、NEC「N206」のOEM品だったことは有名な話です。
その後初のオリンピック限定「スマートフォン」となったのは2010年のバンクーバーオリンピックで登場した「SCH-i980」。OSはWindows Mobile 6.1です。「オリンピックスマートフォンの最初のモデルは?」なんてクイズに出てきそうな製品ですね。サムスンのオリンピックモデルだけでクイズが作れそうです。
そして次のソチオリンピックからGalaxyシリーズになり、今に至ります。基本的にはオリンピック参加選手などだけに配布される非売品でしたが、「Galaxy S7 edge」のオリンピック版は日本でもKDDIから限定2016台で販売され、一般人でも入手できたのです。
2012年以降のオリンピックモデルは以下の通りです。
- 2012年 ロンドン:Galaxy S III
- 2014年 ソチ:Galaxy Note3
- 2016年 リオ:Galaxy S7 edge
- 2018年 平昌:Galaxy Note8
ちなみにGalaxy Note8のオリンピックモデルは非売品ですが、Galaxy Note8用のオリンピックロゴ入りカバーは一部の国で販売されました。ただし平昌(ピョンチャン)のロゴが入っていないため、レア度は低めです。
さて、2019年3月12日にサムスンは原宿に体験型の巨大ショールーム「Galaxy Harajuku」をオープンさせ、最新モデルを使ったさまざまなアトラクションの提供を始めました。また翌年東京で開催される東京オリンピックを盛り上げようと、歴代オリンピックモデルを展示する他、前倒しで「Galaxy S10+」の東京オリンピックモデルがドコモから発売されました。
サムスンは2028年のロサンゼルスオリンピックまで公式パートナー契約を結んでいます。そのため同オリンピックまで2年ごとに限定モデルを出すでしょう。しかし問題は2021年開催となった東京オリンピックをどうするかです。サムスンは選手にスマートフォンを提供しますから、2021年の新製品「Galaxy S21」あるいは「Galaxy S30」と呼ばれる製品が選手に渡されるでしょう。
気になるのはその製品がオリンピック限定版になるのか、そして一般販売も行われるのか、です。一般向けはGalaxy S10+を過去に販売したのでそれだけとし、選手や関係者だけに2021年モデルの限定品を渡す、ということになるのかもしれません。個人的にはせっかく日本で行われるオリンピックなので、限定モデルを出してもらい、ぜひ購入したいところです。
関連記事
- ドコモの「Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition」が発売中止 東京オリンピックの延期を受けて
NTTドコモの「Galaxy S20+」のうち、東京2020オリンピックとコラボレーションした特別モデルの発売が中止された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京2020オリンピックが延期されたことに伴う措置となる。【追記】 - 5G対応の「Galaxy S20/S20+」がドコモから S20+には「オリンピックエディション」も
2月にグローバル発表されたGalaxy Sシリーズの最新モデルがドコモから発売される。5G対応の「Galaxy S20」「Galaxy S20+」に加え、Galaxy S20+をベースとする「東京2020オリンピック」記念モデルも用意される。【更新】 - ドコモから「Galaxy S10」「Galaxy S10+」登場 S10+には「オリンピックエディション」も
サムスン電子のフラグシップスマートフォンがドコモからも登場。「東京オリンピック」とコラボレーションしたS10+のスペシャルエディションも1万台限定で登場する。【更新】 - 平昌五輪で「5G」をプレビュー そこで見えた課題と、東京五輪への要望
2019年以降の商用サービス開始を予定している次世代通信「5G」の実証実験が各所で行われている。「インダストリー4.0」の土台となるといわれている5G技術で、何が変わるのだろうか。平昌五輪でその一端を見てきた。 - Samsung、「Galaxy S7 edge」のオリンピック限定モデルを全選手に配布 一般発売も
リオデジャネイロオリンピック公式スポンサーのSamsungが、「Galaxy S7 edge」のオリンピック限定モデルを発表した。参加選手に無線イヤパッド「Gear IconX」とセットで配布する。限定2016台を一部の国でも販売する計画だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.