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新型コロナウイルスがソフトバンクの通信事業に与えた影響は? 宮内社長が説明(2/2 ページ)
ソフトバンクが5月11日、2019年度通期の決算説明会を開催。新型コロナウイルス感染症が通信事業に与えた影響は軽微で、5Gの基地局開設も大きな遅れはないようだ。スマホ決済サービス「PayPay」は、2020年4月にユーザー数が2800万を突破した。
新たな金融サービスがPayPayの収益化につながる
スマホ決済サービス「PayPay」は、2020年4月にユーザー数が2800万を突破し、2019年度の決済回数は前年から17倍に及ぶ。5月9日には累計決済回数が10億回を突破した。加盟店は2019年度末に215万箇所に達した。2020年度は個人向けローン、ビジネスローン、あと払い、投資、保険といった金融サービスを強化する。ミニアプリから投資の疑似体験ができるサービスや、PayPay残高がなくても支払える「PayPayあと払い(一括のみ)」は、4月から提供している。
PayPayではこれまで大規模なキャンペーンを中心に、ユーザーや加盟店獲得のための投資をしてきたが、これらの金融サービスは「PayPayを大きくしていく、収益化につながっていく重要なビジネスだと思っている」と宮内氏は説明する。
ヤフーの広告出稿や旅行、飲食予約事業の利用が減少する一方で、Eコマースやヤフーサービスの利用が増加することで補えると判断。2020年度の売り上げ予想は、前年比で1%増の4兆9000億円、営業利益も1%増の9200億円を見込む。「小さすぎる感じもするが、新型コロナウイルスの影響を勘案して、固くきちっと増収増益を図っていきたい」(宮内氏)
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