楽天モバイルの弱点を突く「UQ mobile」の新料金プラン “サブブランド化”も意識:石野純也のMobile Eye(2/2 ページ)
UQ mobileが6月1日に月額2980円の新料金プラン「スマホプランR」を導入する。あわせて、夏モデルとなるミドルレンジスマートフォンを3機種発表した。新料金と新端末を投入する、UQ mobileの狙いを読み解いていきたい。
コスパ重視のユーザーを狙った端末ラインアップ
料金プランの改定と同時に、UQコミュニケーションズは、夏モデルとなるミドルレンジスマートフォン3機種も発表した。「UQ mobileの料金は、ユーザーに受け入れられているところがある。そういった方々がどのような商品を選ぶのかというと、やはりコストパフォーマンスが重要になる」(企画部門 事業開発部長 森重昭伸氏)ため、ラインアップはいずれもミドルレジンモデルだ。
一口にミドルレンジといっても、「慣れ親しんだ日本メーカーがいいという方がいる一方で、コストパフォーマンスでは海外メーカーは見過ごすことができない」(同)とニーズは細分化している。こうしたトレンドを踏まえ、UQ mobileは日本メーカーの端末としてシャープの「AQUOS sense3 basic」を用意。一方の海外メーカー製端末は、OPPOの「OPPO Reno3 A」と、サムスン電子の「Galaxy A41」をそろえた。
AQUOS sense 3 basicは、SIMロックフリースマートフォンとして好評を博している「AQUOS sense3」からおサイフケータイやデュアルカメラ、指紋センサーを省いた端末。価格は未公表だが、「リーズナブルに提供できる商品」(同)と位置付けている。UQ mobileはAQUOS sense3も販売しているが、こちらも取り扱いは継続する。日本メーカーのスマホを求めるユーザーに向けた、より安価なエントリーモデルがAQUOS sense3 basicといえそうだ。
Reno3 AやGalaxy A41は、海外メーカー製の端末ながら、いずれもおサイフケータイや防水、防塵に(じん)対応する。Reno3 Aはクアッドカメラを搭載しており、「MNOで使っている機種から乗り換えてもそん色ないパフォーマンスを実現した」(同)という。対するGalaxy A41は、トリプルカメラを搭載しており、ディスプレイには有機ELを採用。指紋センサーはディスプレイ内部に組み込まれているなど、ミドルレンジモデルながら、トレンドの機能を盛り込んだ。
Reno3 AはUQ mobileの独自モデルだが、AUOQS sense3 basicやGalaxy A41はauからも発売される。サービスはau PAYカードの取り扱いを開始。オープン化したau PAYも既に利用できる他、2019年12月にはauスマートパスプレミアムの取り扱いを開始するなど、上位レイヤーであるライフデザインサービスの共通化も進めている。10月に迫ったKDDIとの統合に向け、こうした動きはさらに加速しそうだ。
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