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「ドコモ口座」「d払い」連携を一時中止する銀行が18に拡大 不正出金問題を受けて
NTTドコモの「ドコモ払い」を悪用した預金の不正出金事案を受けて、ドコモ払いと「d払い」の口座登録を一時休止する銀行が18に拡大した。【追記】
既報の通り、NTTドコモの資金移動/決済サービス「ドコモ口座」を悪用し、金融機関の預金口座から不正に出金する事案が発生している。
ドコモ口座へのチャージ(入金)を行う預金口座を登録する際には、Webを通して各金融機関において口座振替を申し込む。詳細な原因究明はこれからだが、現時点ではWebで口座振替を申し込む際の本人確認が「甘い」金融機関が狙われた可能性が高い。
今回の不正出金を受けて、9月9日もドコモ口座やNTTドコモのスマホ決済サービス「d払い」への新規口座振替登録を休止する金融機関が相次いでいる。
【追記:12時50分】ゆうちょ銀行を追記しました。これに伴い、記事のタイトルの一部を変更しています
新規口座振替を休止している金融機関(9月9日12時現在)
ドコモ口座やd払いにおける新規口座振替登録と、振替口座変更の手続きを休止している金融機関は以下の通り。太字の金融機関はWebでの口座振替手続きに利用する「Web口振受付サービス」自体の利用を休止したとしているため、他サービスにおけるWebを使った口座振替手続きも休止している可能性がある。
- イオン銀行
- ゆうちょ銀行
- 伊予銀行
- 大分銀行
- 大垣共立銀行(既存口座からのチャージも休止)
- 紀陽銀行
- 滋賀銀行(既存口座からのチャージも休止)
- 七十七銀行
- 池田泉州銀行
- 仙台銀行
- 第三銀行
- 但馬銀行
- 中国銀行
- 東邦銀行
- 鳥取銀行
- 北洋銀行
- みちのく銀行
- 琉球銀行
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