透明ボディーの中でファンが回る ゲーミングスマホ「Red Magic 5G透明版」が楽しい:山根康宏の海外モバイル探訪記
Nubiaが7月1日に「Red Magic 5」の販売を開始、9月3日には冷却効果を高めた「Red Magic 5S」も投入しました。中国ではボディーを透明にしたTransparent(透明)モデルも販売されています。ファンが回るRed Magicだからこそ、透けて見えるデザインがより似合うと思います。
日本に参入する海外メーカーの中で、Nubia(ヌビア)はオンライン販売に特化してゲーミングスマートフォンを展開しています。2020年7月1日に「Red Magic 5」の販売を開始、9月3日には冷却効果を高めた「Red Magic 5S」も投入しました。ゲーミングスマートフォンはASUSやXiaomi傘下のBlack Sharkも日本に製品を投入しています。
Red Magic 5/5Sのディスプレイは業界最速といえる144Hzのリフレッシュレートを誇ります。本体のパフォーマンスも十分高く、まだ無名とはいえゲーミング用途にスマートフォンを使う人には魅力的な製品といえます。しかも中国ではボディーを透明にしたTransparent(透明)モデルも販売されています。
Red Magic 5は海外では「Red Magic 5G」の名前で販売されています。ディスプレイは6.65型(1080×2340ピクセル)。800万画素のインカメラはディスプレイの上の狭い幅のベゼルに埋め込まれているため、ディスプレイにはノッチがありません。最近はパンチホールデザインのインカメラが増えていますが、全画面表示が必須なゲーミングデバイスだけにディスプレイに穴を空けることをよしとしなかったのでしょう。
背面はカメラが中央に配置され、縦のラインの中央にRed Magicの名前、下部にロゴが入ります。Xの文字がデザインされており、本体を横向きに持った時に裏側が映えるようになっています。透明なボディーは上部側に基板などが見え、2つの意味でクールな外観になっています。
ちなみに標準版(ブラック)のボディーデザインはこのような形。黒と赤の色のコントラストがゲーミングデバイスらしい感じがします。なおボディーカラーは他にも2パターンがあります。
Red Magic 5Gは接点を介して装着する専用の外付けクーラーが別売りされています。本体上部にはスリットがあり、外気を取り込んで強制的に空冷を行います。そのため本体側面も普通のスマートフォンより「マシン」を思わせるデザインになっています。
背面に戻ると、中央の「REDMAGIC」の文字は充電中にグリーンに光り、ゲーム中などはレッドに点滅します。派手なライティングが特徴のゲーミングPCのように、ゲーミングスマートフォンも本体が光りまくるのです。
特徴的な背面上部の部分にはQualcommのSnapdragon 865が見えますが、これは本物ではなくダミーでしょう。それでも十分雰囲気を出してくれます。そのプロセッサの反対側にある「気」に見える文字は中国語で「Dao」(重水素)。漢字が加わることで中国の怪しい装置、といったイメージも与えてくれます。そしてその下には円形のファンが見えます。Red Magic 5Gはこのファンを使って左右のスリットから空気を取り入れ、暖気を外へ排出するのです。
ファンは本体を充電中、ゲームプレイ中に強制的に回すことができます。耳を近づけるとファンの回る音が小さいながらも聞こえてきます。本体内には冷却版なども配置されているのですが、空冷という古典的な冷却システムがスマートフォンのプロセッサにも有効なのは驚きです。見た目のためにファンを内蔵しているようにも見えますが、Red Maicは2019年に出した「Red Magic 3」から既に冷却ファンを採用しているのです。
なお、本体側面の赤いボタンをスライドさせるとゲーム専用モード「Game Space」を起動できます。UIがゲームマシンそのものになり、画面デザインもスマートフォンとは大きく異なります。
透明モデルは日本向けには販売されませんが、ゲームをしている姿を人に見せることを意識した本体デザインのモデルだけに、ぜひグローバルにも展開してほしいものです。他のメーカーからも透明ボディーのスマートフォンが出ていますが、ファンが回るRed Magicだからこそ透けて見えるデザインがより似合うと思います。次に出てくる「Red Magic 6」の透明版の登場も期待したいものです。
関連記事
- Nubia、ゲーミングスマホ「RedMagic 5S」発売 表面温度-7.3度の冷却システム搭載
Nubia Technologyは、9月3日にゲーミングスマホ「RedMagic 5S」を発売。リフレッシュレート144Hzの6.65型アクティブマトリクス式有機ELパネルを搭載し、外付け冷却アタッチメント「Ice Dock」などで本体表面温度-7.3度の冷却効果を観測したという。 - マニア向けだが見どころ満載 日本上陸したゲーミングスマホ「RedMagic 5」を試す
スマホマニア注目のゲーミングスマホ「RedMagic 5」が発売に。冷却ファンやLRトリガーを内蔵するなど、ゲーム向けに特化した機能を持つ本機をテストしてみた。 - Nubiaの5G対応ゲーミングスマホ「RedMagic 5」発売 6万円台で技適も取得済み
Nubia Technologyは、7月1日に5G対応ゲーミングスマホ「RedMagic 5」を約7万円で発売。最新の水冷却システムや、世界初をうたう144Hzの高速なリフレッシュレートを持つ6.65型ディスプレイを備えている。 - 圧倒的なスペックを持つゲーミングスマホ「Red Magic 3」が日本にも上陸(※ただし技適なし)
ZTEの関連会社であるNubiaが4月に発表したゲーミングスマートフォン「Red Magic 3」が発売。ZTEも2019年に入りSnapdragon 855搭載のハイエンドフォン「Axon 10 Pro」を発表していますが、Red Magic 3はそれをはるかに超えるハイパフォーマンスなスマートフォンです。 - 7.17型の巨大な5Gゲーミングスマホ「Black Shark 3 Pro」が登場 イヤフォンジャックもあり
Black Sharkのゲーミングスマートフォン「Black Shark 3 Pro」は、7.1型の大きなディスプレイを搭載。背面は中央にロゴである「S」の文字を配置し、上下左右をシンメトリックなデザインに仕上げています。ゲーミングモード「Shark Space」を起動する専用キーが便利です。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.