マニア向けだが見どころ満載 日本上陸したゲーミングスマホ「RedMagic 5」を試す(1/4 ページ)
スマホマニア注目のゲーミングスマホ「RedMagic 5」が発売に。冷却ファンやLRトリガーを内蔵するなど、ゲーム向けに特化した機能を持つ本機をテストしてみた。
スマートフォン向けゲームを極めたい人や、スマートフォンマニア注目のゲーミングスマホ「RedMagic 5」が、ZTE傘下のNubia Technologyより日本向け直販が開始された。SIMロックフリー仕様でAndroid 10を搭載、技適取得済みで日本での利用は問題なく、価格は629ドルからだ。
最大の特徴は、内蔵の冷却ファンでハイエンドのクアルコム製チップ「Snapdragon 865 5G」を冷却し、対応ゲームを最大144Hz表示の有機ELディスプレイで滑らかに表示できる、ゲームプレイを最優先した設計だ。
このスペックのスマホだと安くても8万円以上が相場だが、RedMagic 5はメモリ8GB+ストレージ128GBモデル(Hot Rod Red)が629ドル、上位モデルのメモリ12GB+ストレージ128GBモデル(Eclipse Black)でも649ドルだ。日本円だと購入時期にもよるが、税込み送料込みの6万円台後半から7万円前後あたりになる。
その一方で、公式サイトではドル決済での購入となり、日本語化も完全とはいえず、海外メーカーの直販にありがちなハードルの高さもある。
基本的には、ゲーム好きや、ちょっと変わったスマホが欲しいマニアなど、自分で情報収集してとがった性能や販売方法の製品を使いこなしたい人向けのモデルだ。
冷却ファンで、Snapdragon 865 5Gの性能を長時間引き出せる
前述の通り、RedMagic 5はハイエンドチップ「Snapdragon 865 5G」を搭載し、6.65型のフルHD+(1080×2340ピクセル)の有機ELに、最大144Hzの滑らかな映像を描き出せるゲーミングスマホだ。タッチ操作も240Hzで検知し、ほぼ遅延なく操作に反映される。ただ、ここまでなら今どきのハイエンドスマホでもおおむね実現したモデルはある。
このRedMagic 5が一般のハイエンドスマホ製品と大きく違うのは、最大15000RPM(RPM=1分間の回転数)の内蔵冷却ファンと液体冷却システムを組み合わせた「アクティブリキッドクーリング3.0」だ。外付けの冷却ファンを用意するスマホは一部あるが、ファン内蔵のものはそうそうない。これにより、CPUやGPUの性能を安定した冷却で長時間引き出し続けられる。
内蔵冷却ファンを利用したゲームプレイは、本体左側面のボタンをスライドしてゲームプレイ専用モード「Game Space」から開始できる。このモードではファンが動作するだけでなく、他のアプリの動作や通知、輝度変化や画面切り替えを制限し、ゲームに没頭できる。また、ディスプレイやチップの動作モードの切り替えも可能だ。ただ、本体温度や実フレームレート、ファンの回転数などを常時表示する機能がないのは残念だ。
ゲームアプリをGame Spaceから起動すると、動作がゲームに最適化され、ソフトキーも無効になる。各種設定やリフレッシュレートの変更、ゲームの終了などは、画面右または縦持ちなら下から引き出す専用メニューから操作する
チップセットのCPUとGPUの動作も制御できる。基本的にはAutoで問題ないが、もう少し処理性能が欲しいときにturboやSuper Performanceを選ぶといいだろう。ただし、アプリによっては動作が不安定になる場合もある
ファンは音がやや耳につくが、内蔵スピーカーの音質がよく音量も大きいので、実際のゲームプレイ中はそこまで気にならなかった。ファンの動作は自動制御か、常時最大回転かを選べる。また、通常の操作モードでも急速充電時はファンが動作する。就寝時に動かしたくないときは時間指定で止めることも可能だ。
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