ドコモら、「Tリーグ」開幕戦の試合映像を5Gで配信 選手・審判視点の映像も
NTTドコモらは、11月17日に行われる「Tリーグ」開幕戦で5Gを活用した臨場感のある試合映像の撮影と伝送を実施。選手視点や審判視点など多視点の映像や、CGスタッツとCGエフェクトで高度化した映像を提供する。
NTTドコモは、TリーグやNTTぷららと11月17日開催の「ノジマTリーグ 2020-2021 シーズン」開幕戦で5Gを活用した試合映像の撮影・伝送を行う。
本取り組みは3社協業の「先端技術を活用した公式映像の高度化・観戦体験の最大化」「リモートプロダクションの充実」での第1号施策。プロスポーツのライブ配信で、撮影した映像を5Gで映像編集センターに伝送する取り組みは国内初(NTTドコモ調べ)をうたう。無線での大容量映像伝送が可能となり、中継映像制作時に必要だった配線や固定回線手配などが不要となるため、コスト削減につながるという。
具体的には、試合会場で撮影した大容量の映像を5Gを用いて遠隔スタジオへ伝送。5G対応スマートフォンやスタビライザー付きカメラを使用し、普段の試合配信映像では見られない選手視点や審判視点の撮影映像を配信する。
また、試合会場に複数台の計測用カメラを設置して球の動きをリアルタイムで数値化してCGと合成する「CGスタッツ」、事前に準備した複数パターンのCGをスロー映像などにリアルタイムで映像にオーバーレイで表示したり、3DCGによる360度解説を行ったりする「CGエフェクト」で高度化した映像も配信する。
試合のスケジュールは「木下マイスター東京 vs. 琉球アスティーダ」が13時45分配信開始 (14時試合開始)、「日本生命レッドエルフ vs. 木下アビエル神奈川」が18時45分配信開始 (19時試合開始)となる。配信チャンネルは「dTV チャンネル」「ひかり TV for docomo」「ひかり TV(一部はビデオサービス(VOD))」。
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