2020年第4四半期のスマホシェアはAppleが1位、Xiaomiが前年比31%増の出荷
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、スマートフォングローバル市場動向についての調査結果を発表。2020年第4四半期は前年同期比で1%の減少だが、前四半期比8%増加と回復傾向にあるという。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、2月2日にスマートフォンのグローバル市場動向についての調査結果を発表した。
2020年第4四半期は前年同期比で1%減少したが、前四半期と比較すると8%増加の3.959億台に。2020年通年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で前年より10%縮小しているが、下半期は市場が回復傾向にあるとしている。
Samsungは2020年に2.557億台を出荷し首位を守ったが前年から14%の落ち込みで、要因は中位機種では中国メーカー、高級機ではiPhone 12シリーズと競争が激化していると分析している。
第4四半期はAppleが世界のスマートフォン市場の首位を獲得し、iPhone 12への需要、米国でのキャリア各社の強力なプロモーション、長期間好調だったiPhone 11などが理由と推測している。
Xiaomiは2020年第4四半期に4300万台を出荷し、前年同期比31%の伸びを記録。中国国内では前年同期比46%増の1200万台となった一方、競合するHuaweiとHONORは伸び悩んでいる。貿易禁止令や米国の規制を受けたHuaweiは中国国内での業績好調を受けて2020年の第3位となり、5G機種のMate 40 ProやNova 7が貢献している。
OPPOは前年同期比8%、前四半期比10%の伸びとなり、2020年第4四半期のシェア9%(3400万台)を確保。vivoがHuaweiを抜き、それぞれ4位と5位となっている。出荷が前年比65%のrealmeは、通年で最も速く成長した企業となった。
Technoはケニア、ウガンダ、ナイジェリアなどでの販売が好調で、vivoはEAや東南アジアなどの展開で四半期は前年同期比6%成長。GoogleはPixel 4AとPixel 5で業績改善し、Motorolaは2020年第4四半期に16%減少、LGは新機種の投入で上向きとなった。
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