ahamo対抗で料金プランを改定したy.u mobile 強みは「U-NEXT」にあり:MVNOに聞く(2/3 ページ)
MVNOサービス「y.u mobile」は、U-NEXTとのサービス・ポイント連携を売りにしつつ、料金プランを2つに絞ってシンプルさを訴求してきた。3月からはahamoに対抗する形で料金プランを改定。その狙いをY.U-mobileの代表取締役 鹿瀬島礼氏に聞いた。
安定して3位〜4位につけるようになった
―― y.u mobileとしてサービスインしてから3月で1周年です。この1年を振り返ってみていかがでした。
鹿瀬島氏 価格.comが分かりやすいですが、安定して3位、4位につけています。おかげさまで、口コミだけでなく、直接お声をいただくこともありますが、速度面に満足している方が多くいらっしゃいます。これは、前回のインタビューで申し上げた通り、グループ全体で帯域を使う形を取っているからです。USENでもIoTプラットフォーム構想を打ち出していますが、そうしたものと合わせて、深夜帯をうまく使いながら法人のお客さまからも料金をいただく。グループのMVNEとして帯域を借りているところが、原資になっています。
―― ヤマダ電機との合弁会社ですが、店頭での販売はいかがですか。
鹿瀬島氏 積極的に販売していただけています。オンラインでの申し込みを大きく掲げてはいますが、やはり店舗で聞いてから契約したいという方もいます。全国にネットワーク網があり、店員の方にきっちり説明していただけるので、非常にありがたいですね。OTAで即時開通ができるので、すぐに欲しい方には30分でSIMカードを発行することもできます。
―― 2プランに絞っていますが、ユーザーはどちらが多いですか。
鹿瀬島氏 シングルプランの方が圧倒的に多いですね。
―― やはりMVNOは低容量なんですね。
鹿瀬島氏 どうしても、1人で利用される方が多くなります。値段だけでなく、端末の修理保険が0円だったり、追加チャージが1GB、300円だったり、永久不滅ギガだったりといったところへのご支持をいただいています。一方で、新料金プランを発表したので、シェアプランを伸ばしていきたいと考えています。
―― シェアプランが増えそうな兆候はありますか。
鹿瀬島氏 U-NEXTの200万ユーザーは、スマホで見る方が圧倒的に多い。ご家庭の中だと固定ブロードバンドになるかもしれませんが、モバイルで見るときに、SIMカードは切り離せません。そのU-NEXTをご覧の方に、お安くご提供することはできていると思います。
―― 確かに、U-NEXT込みで考えると非常に安いと思います。一方で、UQ mobileやY!mobileなど、MNOのサブブランドも値下げしています。ここにはどう対抗していきます。
鹿瀬島氏 UQ mobileは今までサブのキャリアという位置付けでしたが、(KDDIが直接運営するブランドになったので)注意深く見ています。キャリアなので、速度も速い。われわれも負けないように頑張っていきたいですね。
ただ、繰り返しになりますが、追加チャージが300円だったり、永久不滅ギガだったり、修理保険費用がデフォルトでついてきたりするところは強みです。UQ mobileを選ばれる方もいるかもしれませんが、われわれに来てもご満足いただけるのではないでしょうか。特に速度は、遅くなるようなことがないように気を付けながらサービスを提供しています。
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