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LINEが「Aホールディングス」に商号変更 ヤフーとLINEの経営統合で
ソフトバンクとNAVER Corporationは、2月24日に開催されたLINEの臨時株主総会で、LINEの商号を「Aホールディングス(AHD)」に変更すると決定した。
ソフトバンクとNAVER Corporationは、2月24日に開催されたLINEの臨時株主総会で、LINEの商号を「Aホールディングス(AHD)」に変更すると決定した。2019年12月23日付に締結したヤフーを子会社に持つZホールディングス(ZHD)とLINEの経営統合を実現するための取引の一環となる。
これよりAHDは戦略的持株会社として、本経営統合後の新生ZHDの株式を65.3%保有する予定。親会社であるソフトバンクとNAVERはAHDの株式を50%ずつ保有し、AHDはソフトバンクの連結子会社となる。商号変更は2月28日を予定している。なおLINEのサービスは、ZHDの子会社で、LINEの事業を引き継ぐ承継会社が提供する。
新社名の狙いについて、「A-to-Z」が意味する通り、グループ全体でシナジーを創出すること、グループ全体でAIを活用した事業領域に注力していくこと、まずはアジア(Asia)へ向けた事業展開を目指すことを挙げている。
AHDの役員体制は、3月1日付で常勤取締役に現在LINEの取締役であるファンインジュン氏、ソフトバンクの経営陣から宮内謙氏と藤原和彦氏、NAVERの経営陣から李海珍氏が就任。李氏と宮内氏は3月2日付でAHDの代表取締役に就任する予定だ。
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