モトローラの最新ミッドレンジ「moto g10」と「moto g30」を試す どれだけ違う?(2/3 ページ)
モトローラ・モビリティ・ジャパンが3月26日に発売した「moto g10」と「moto g30」。2万円台という魅力的な価格で登場した両機種について、その使い勝手からカメラの性能まで徹底的に調べてみた。
メインカメラの画素数が異なるが、撮影画質に大差はない
4眼のアウトカメラは、g10のメインカメラが4800万画素でF値は1.7、g30が6400万画素でF値1.7という違いがある。どちらも4つの画素を1つに結合して、効率よく光を取り込む「クアッドピクセルテクノロジー」を採用している。他の3つのカメラのスペックは共通している。
実際に撮ってみると、撮影画質には大きな差は感じられなかった。日中の屋外ではナチュラルな明るさ・色調で撮影でき、「ナイトビジョン」モードで鮮明な夜景を撮ることも可能。よく見比べると、g30の方が細かい諧調まで描写できているように感じられた。夜景はg10の方がやや明るく写ったが、色は浅め。どちらかといえば、moto g30はコントラストが強めで、バランスよく写る印象だ。
クアッドピクセルテクノロジーにより、g10は1200万画素、g30は1600万画素で記録されるが、g30は6400万画素で撮影できるモードも選択できる。大きな差分があるとしたら、そこだろう。
g30の撮影モードには「Ulrta-Res」というモードがあり、6400万画素の写真が撮れる。なお、指定した色だけを残す「スポットカラー」、動く写真が撮れる「シネマグラフ」など、従来のmoto gファミリーに搭載されていたモードも継承されている
インカメラは、g10が800万画素でF2.2、g30が1300万画素でF2.2。画素数の差がそのまま画質の差に現れるように感じた。インカメラでも「ポートレート」モードで撮影すると、背景をぼかすことができる。g10は、手動で調整できる美顔補正機能も備えている。
パフォーマンスはわずか、バッテリー持ちは互角
プロセッサは、g10がエントリー向けのSnapdragon 460、g30がミッドレンジのSnapdragon 662という明確な差がある。ベンチマークテストのスコアにもそれなりの差があったが、実際の使用感としては、さほど差がないと感じた。
アプリの起動や切り替えは「キビキビと軽快」とまではいかずとも、ストレスを感じない程度には反応してくれる。よほど負荷が大きい作業をしない限り、不便を感じることはないはずだ。
バッテリー容量はどちらも5000mAh。余裕で1日中使えて、使い方によっては2日以上の電池持ちを見込める。両モデルのバッテリー持ちを比べるために、「YouTube」の同じ動画を、画質を1080pに設定して再生してみた。フル充電から再生を開始して、1時間経過するとg10は91%、g30は92%。2時間後はどちらも84%で、3時間後はどちらも76%だった。スタミナはほぼ同じと考えるべきだろう。
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