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「Galaxy S21 Ultra 5G」のカメラを試す 1億800万画素、光学10xズームはまさに“ウルトラ”だ荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

サムスン電子が4月に発売したAndroidスマホ「Galaxy S21 Ultra 5G」は、まさに"ウルトラ"と言うべき性能のスマホだ。特に最大100xの望遠機能や1億800万画素で撮影できる機能が魅力で、「カメラはスマホだけ」という人には間違いなくインパクトがある。

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GalaxyS21
カメラユニットがぐっと大きくなった「Galaxy S21 Ultra 5G」。縦の3つとその横の1つでクアッドカメラなのだ

 Galaxy S21シリーズは無印、+、Ultraの3機種が発売されるわけで、S21+とS21 Ultraのカメラ部分を並べてみるとこんな感じである。上がUltra、下が+。一見、プラスがトリプルカメラなのに対し、Ultraはクアッドカメラなのだな、望遠が強くなったのだな、と思われがちだが、よく見るとカメラ部の大きさも違う。明らかにUltraの方がデカい。

GalaxyS21
上がS21 Ultra 5G、下がS21+ 5G。同じS21でもカメラユニットの大きさが全然違う。まったくの別モノなのだ

 そう。「Galaxy S21 Ultra 5G」はカメラユニットが丸ごとウルトラなのである。特にウルトラなのが広角カメラと望遠カメラだ。

10xの望遠カメラは圧巻だった

 最初に4つのカメラの内訳を見ておきたい。

GalaxyS21
クアッドカメラの内訳がこちら。10x望遠カメラに注目

 超広角カメラはS21+ 5Gと同じ。13mm相当の超広角で1200万画素。同じである。広角カメラ(メインカメラ)は全然違う。画素数は1億800万画素(108MP)。センサーサイズも大きくなり、画角も35mm判換算で26mm相当から24mm相当とより広角になった。レンズの明るさはF1.8。

 望遠カメラは2つ。どっちも1000万画素だ。小さな方は3xの望遠。24mm相当の3倍なので72mm相当となる。レンズの明るさはF2.4。2つ目の望遠カメラは何と10x。プリズムで光を90度曲げ、レンズを横向きに内蔵するペリスコープ型(屈曲光学系)で240mm相当である。レンズはちょいと暗くてF4.9。

 で、いきなりだけど、とうとうスマホカメラもここまで来たか感が味わえる望遠写真からお見せしたい。これである。もはやスマホカメラで撮る写真じゃない。

GalaxyS21
10xの望遠カメラで撮影した東武線。この望遠ならではの鉄道写真をスマートフォンでこのクオリティーで撮れるとか、普通じゃない

 とうとうスマホで鉄道写真を撮る時代に来たのだ。

GalaxyS21
こちらは京王線。行先パネルのLED表示が波打っているのが気になるけど、写りはすばらしい

 1000万画素のセンサーだけど出力は4000×3000ピクセルの1200万画素サイズ、なのはまあ、取るに足りないことだ。いきなり10xでは望遠すぎるってときは3xの望遠カメラを使う。こっちの方がレンズも明るい分、シャッタースピードも上げられるので、常用するのは3xの方だろう。

GalaxyS21
墨田区で撮った急行中央林間行きの東京メトロ車両

 普段は広角や3x望遠を使い、特に遠くのものを撮りたいときは10xである。240mm相当あれば、かなりいろんなものを撮れる。3xと10xの差はこのくらいあるのだ。

GalaxyS21
3xで撮ったポニー
GalaxyS21
同じポニーを10xで。これだけ寄れる

 240mm相当あれば撮れる被写体はぐっと広がる。レンズが暗い分、シャッタースピードが落ちがちなので、その力を発揮するのは明るい昼間になるけれども、野鳥も近くにいてくれれば撮れる。これはユリカモメ(夏羽なので顔が黒い)を10xで撮ったものだ。

GalaxyS21
雨交じりの曇天下だったのでシャキッとしていないのが残念だけど、夏羽のユリカモメを10xで

 ただ、AIの認識対象に「鳥」は入っていないようで、犬扱いされた(まあ動物扱いってことだろう)。

GalaxyS21
ここまでの望遠カメラを搭載するなら「鳥」認識もぜひ
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