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物量よりも“ブランド重視” 中国スマホのトップグループをキープするOPPO:山根康宏の中国携帯最新事情(2/2 ページ)
OPPOは高性能、フラグシップの「Find X」シリーズ、ミドルハイレンジの「Reno」シリーズ、普及価格帯の「A」シリーズの3つを中心に製品展開している。その中でも旗艦モデルとなるのがRenoシリーズだ。そこから「より高性能なFind X」「手ごろなA」と、消費者を自社の他製品へ興味を引かせようとしている。
プロセッサの出荷量でMediaTekがQualcommを抜く
Counterpointの調査によると、2020年のスマートフォン向けプロセッサの出荷量でMediaTekがQualcommを初めて抜き去り1位となった。MediaTekは5G対応プロセッサでQualcommのシェア30%に対して28%と2位ながらも肉薄しており、前年からほぼシェアを倍増させている。MediaTekは5G向けプロセッサ「Dimensity」シリーズを立て続けに投入しており、Qualcommも負けじと「Snapdragon」シリーズを次々と発表している。
OPPOが1年間でRenoシリーズを2世代もグレードアップしたのは、このようにチップメーカーが次々と新しいプロセッサを出すことに対応してのことだ。これは他のメーカーも同様であり、中国ではほぼ毎週のように新製品が発表されている。しかし次々と出てくる新製品が消費者に混乱を招いていることは否めない。だがVivoやXiaomiが物量で攻める中、OPPOは「Reno、そしてFind XとA」というぶれない戦略で攻めている。中国市場でのOPPOの成功はスピード感ある新製品展開だけではなく、ブランド重視で新製品を投入していった結果でもあるのだ。
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